スティック型掃除機などを手がけるシャークニンジャが、新たに美容家電ブランド「シャーク ビューティ（Shark Beauty）」を立ち上げた。第一弾としてスタイリングドライヤー「Shark FlexStyle」を8月2日に発表。いよいよ9月から発売となる。価格はオープンで市場想定価格は3万4980円前後。

 

くるっとひねるとドライヤーの形に

　「Shark FlexStyle」のカラーは、ストーン、フラミンゴピンク、モカシルバーの3色展開で、中でもフラミンゴピンクは日本だけのオリジナルカラーとなっている。

　温度調節は4段階（低温・中温・高温・クールモード／クールショット）に切り替え可能で、風量は弱・中・強の3段階。風の温度は約90℃以下に抑えているため、髪への過度な熱ダメージを抑えるという。また、マイナスイオンの効果で静電気を軽減する。

　スティック状の本体をくるりとひねるとドライヤーの形に変身する構造なので、使わない時はスティック状のスタイラーモードにでき、収納の場所をとらないほか持ち運びしやすい。

　スタイラーモード時の本体サイズは高さ285×幅45×奥行き45mm。本体をくるりとひねったドライヤーモードの本体サイズは高さ223×幅45×奥行115mmとなる。
       

エアカラーでふんわりとしたカールに仕上げる

　髪をセットする際のアタッチメントも豊富に用意している。付属するのは「エアカーラー 35mm（右用、左用）」と「ロールブラシ」「ワイドノズル」「つるツヤローラー」の4種類。これらはドライヤーとしてだけでなく、ヘアスタイリングツールとしても活躍する。
     
　エアカーラー 35mm（右用、左用）は、髪を自動的にカーラー部分に髪を巻きつけて、簡単に自然なカールに仕上げてくれる。
 

ひねった状態で後ろ髪のセットもしやすい

　実際に体験してみると、少量の毛束をそっとエアカーラーに近づけると自動的に巻きつけていく。また、本体をひねった状態でアタッチメントを取り付けることもできるため、サイドだけでなく、後ろ髪も自分でセットしやすかった。
 
　ロールブラシは、いわゆる「くるくるドライヤー」のようなアタッチメントだ。毛の部分は天然の猪毛を採用し、同社によると「猪の毛のブラシは使えば使うほどツヤが出る」とのこと。試してみると、しっかりと髪をつかむため、全体のボリュームをアップさせたり、毛先をブローするときに使いやすいと感じた。
 
　ワイドノズルは横長で薄い吹き出し口のアタッチメント。風速が約31％アップし、狙った部分に集中的に風を吹き出せるため、ピンポイントでデザインをつくる時に便利だ。また、ブラシを使わずに髪をつまみながらスタイリングする時など、細かいニュアンスづくりにも活躍する。
 
　つるツヤローラーは、髪の毛の上をなでるように滑らせることで髪がツヤツヤに仕上がるブラシ。同社によると浮き毛を49％抑え、ツヤを71％アップするという。
   

豊富なアタッチメントで髪をデザインできる

　「Shark FlexStyle」は豊富なアタッチメントがあり、単に乾かすだけでなく、髪をセットするとき、ツヤが欲しい時など気分にあわせた使い分けができる。

　いわばドライヤーとヘアアイロンとくるくるドライヤーの用途を一台ですませられるともいえる。風の力でくせづけするアタッチメントや、浮き毛を抑える機能を持たせたアタッチメントなどは既に他社でも用意されているが、3万4980円前後で揃えられるというコスパの良さがいい。

　本体を曲げて後ろ髪のセットもしやすいところや、使わない時は本体がスティック状になり、収納しやすいところも使い勝手が良い。

　高温にならないよう毎秒1000回の計測を行いながら風温を制御する機能やマイナスイオンなども、うれしい機能だ。これからヘアスタイルツールを買いたいという人に注目のアイテムといえるだろう。（家電ライター・伊森ちづる）