ダイソーの激安スピーカーの実力は? 330円と550円のモデルを聴き比べ

レビュー

2021/09/12 11:30

 日常生活で必要なものはすべて揃うと言っても過言ではない100円ショップ。訪れるたびに「こんなものもあったのか!」と驚かされる。今回、気になったのはダイソーで330円と550円で販売していたスピーカーだ。通常の家電メーカー品に比べて激安だが、音質や使いやすさはいったいどうなのか、実際に使用してみた。
 

左から「ブルートゥーススピーカー(ポータブルタイプ)」「USBミニスピーカー」

330円とは思えない! お手軽なシンプルスピーカー

 
「USBミニスピーカー」(330円)。二つのスピーカーがコードでつながれている

 最初に試してみたのは330円と破格の「USBミニスピーカー」。カラーは黒のみ。箱の側面にある説明には、USB電源で動作する旨記載がある。コンセントから給電する場合は別売りのACアダプターが必要なので注意。PCにつないで使用するのが一番便利だろう。スピーカー1個あたり63mm×75mm×55mmとコンパクトで、箱自体も軽い。スペースを取らずに使用ができそうだ。
 
中身はコード付きのスピーカーのみで付属品はない

 箱の中身はシンプルでスピーカーだけが入っていた。片手で簡単に持てるくらいの軽さと小ささ。向かって右のスピーカーの裏には音量を調整するためのダイヤルがついている。
 
コードの先端は給電用のUSBとイヤホンジャックの二股にわかれている。

 今回はUSBとイヤホンジャックどちらもPCにつないで起動。両方を差し込むと自動的に音が送られるようになった。YouTubeで音楽を再生したところ、思ったよりもクリアな音が流れる。テレビの音と同じような万人受けする音質で聞いていて心地がよい。ノイズなども入ることなく楽しむことができた。

 音量調整も幅広くできる。ただし、重低音や、ひとつひとつの細かな音を拾うことはやはり一般的なスピーカーよりは劣る。しかし、330円でこのクオリティはすばらしいと言えるだろう。映画やドラマを見るときにPC単体のスピーカーで満足できないなら、試してみる価値はあると思い。

Bluetooth接続で快適! 550円のスピーカーはBGM再生におすすめ

 
「ブルートゥーススピーカー(ポータブルタイプ)」(550円)

 続いては550円の「ブルートゥーススピーカー(ポータブルタイプ)」。ワイヤレススピーカーが多数登場している今、こちらのほうが興味ある人が多いのではないだろうか。筆者もそのひとりだ。

 カラーは黒、グレー、紺の3種類を揃える。今回はグレーを選択した。充電時間3.5時間に対し、再生時間2.5時間(最大音量の場合)と、稼働時間が少し短いのが気になるが、こちらは低コストのため仕方ないだろう。
 
中身は本体のほか充電用のUSBコードと簡単な説明書が同封されている

 サイズは120mm×79mm×39mmとコンパクト。なんといってもその軽さに驚いた。スマートフォンと同じか、それより軽いくらいだ。キャンプやアウトドアで持っていく際もこれなら荷物にならず便利。充電用のUSBコードが付属されているが、コンセントから充電する場合は別途ACアダプターが必要だ。
 
Bluetooth接続のほかUSBメモリ、SDカードに対応可能
 
再生や音量のボタンは凹凸になっておりわかりやすい。底には滑り止めがついている

 裏面はUSBやSDカード、充電コードの差し込み口がある。せっかくなので今回はBluetoothでPCにつなぎ、音楽を再生してみた。電源をオンにすると起動音が鳴り自動的にペアリングモードになってくれる。ちなみにこの起動音の音量が大きくて最初は驚いた。

 接続できたところでミュージックスタート。こちらは思っていたより音が軽い。低音が弱く奥行きを感じられないが、全体的な音はしっかり拾っているので、聞きにくさはなかった。音楽をじっくり堪能するのには適さないが、キャンプやBBQのBGMに使うのにはよさそうだ。

 個人的には「USBミニスピーカー」の音質のほうが好みであった。とはいえどちらも価格以上のクオリティ。とにかく安いので、二つ購入して使用目的に応じて使い分けるのもありだ。(エフェクト・霜越緑)

※記事中の価格は購入時もの