新サービス「残高利息」 出金可能なKyash残高に対して年1%の利息を付与

 ウォレットアプリ「Kyash(キャッシュ)」を提供するKyashは、銀行の預金利息のように年1%の「Kyashバリュー」を付与する「残高利息」サービスを開始する。12月8日に提供開始予定のアプリバージョン8.0.0から提供する。

「日本を、バンキング先進国へ。」をスローガンに、デジタルバンキングアプリに刷新。
銀行の円定期預金より高金利の「残高利息」サービスを開始する

 11月17日からKyash Cardに限り、Visaの技術を生かした「本人認証サービス(3Dセキュア)」に対応。さらに、新サービス「残高利息」を追加し、決済・送金・資産形成を一つのアプリで可能にする。

 本人確認済アカウントが前月に1回以上Kyash Cardを利用すると、銀行口座、セブン銀行ATM、ペイジーなどから入金したKyash残高(出金可能なKyash残高)に対し、年利1%の「残高利息」を毎月1日に付与する仕組み。付与分は、Kyash残高として支払いに利用できるが、出金・送金ができない。「残高利息」の計算は毎日実行され、12月9日以降、現在の残高利息をアプリで確認できる
 
残高利息の確認画面と、適用・付与サイクルイメージ

 順次機能を追加し、国内外のVisa加盟店で使えるキャッシュレス決済サービスとしての利便性・安全性は向上した。ただ、還元率は当初の2%から最大1%にダウンし、実質的に年会費に相当する発行手数料が請求され、12月11日のシステムアップデートが完了後から、ポイント還元もクレジットカードからチャージした分は月500ポイントまでに制限がかかった。
 
12月11日からKyashポイント付与率を変更

 今回の仕様変更で、クレジットカードからの事前チャージ、リンクするクレジットカードの即時決済よりも銀行口座からの事前チャージを優遇する方向に舵を切った。Kyashに入金(チャージ)可能な銀行は、新たに連携開始したジャパンネット銀行、大手都市銀行の三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行を含め計10行となる。