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QUICPayがスマホで使えるコンタクトレス決済対応「Kyash」に注目!

 Kyash(キャッシュ)の提供するウォレットアプリ「Kyash」と、アプリから発行する年会費無料のKyash Visaカード(バーチャル・Kyash Card Lite・Kyash Card)の仕組みは、少し分かりにくいかもしれないがメリットが大きい。決済金額に応じ、オンライン決済でのみ利用できるバーチャールカードなら0.5%、発行手数料900円の「Kyash Card」なら1%の還元率で、残高に充当可能なKyashポイントが付与される。還元上限は1200ポイントで、有効期間の5年以内に9万円以上決済するなら発行手数料300円のKyash Card Liteより、Kyash Cardを作ることをおすすめする。

サービス強化を続けるKyash

 11月17日からKyash Cardに限り、Visaの技術を生かした「本人認証サービス(3Dセキュア)」に対応。3Dセキュアを必須とするECサイトや決済サービスは多く、スマートフォン(スマホ)決済サービス「d払い」や「PayPay」にKyash Cardをひも付けて支払えるようになった。

 d払いとの組み合わせに限り、dポイント、クレジットカードのポイント、Kyashポイントのポイント3重取りが可能。Kyashと高還元のクレジットカード・デビットカードの組み合わせでも、還元率は2%超となる。三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ジャパンネット銀行など、連携する金融機関の銀行口座からもチャージ可能で、本人確認アカウントなら口座からチャージした分は手数料220円を支払って口座に戻せる。
 
発行手数料有料のKyash Card、Kyash Card Lite、Kyash アプリの違い

 Kyash Card Lite・Kyash Cardを介して支払うメリットは、最大+1%の還元率アップに加え、ウォレットアプリのKyashと同期し、スマホ上で支出が一元管理できること。同様の仕組み自体は珍しくないが、複数台のログイン・利用に対応し、1枚のカードの利用状況をどの端末からもチェックできる。この仕様はスマホ2台持ちには使いやすく、地味にありがたい。

 もう一つのメリットは、「Apple Pay/Google Pay」に登録するとQUICPay(クイックペイ)+として使えること。QUICPay+は、電子マネーに分類される非接触型決済で、端末(iPhone/Apple Watch/Andridスマホ)を読み取り機にかざすだけでスピーディに支払える。Kyash Cardなら、世界で普及の進むコンタクトレス決済の一つ「Visaタッチ決済」にも対応しており、対応レジでカードをかざして決済することもできる。
 
条件を満たす場合、Kyashが実施するキャンペーン、QUICPayのキャンペーン、
Visaのキャンペーン、いずれも参加可能。
Kyashは「抽選で最大100万ポイントプレゼント、
Kyashボーナスキャンペーン」を12月8日まで実施している

 決済時にデータ通信が必要がスマホ決済サービスをキャンペーン参加・クーポン利用時のみと割り切り、Kyash Cardによるカード決済・非接触決済のQUICPayをメインにしても鉄道・バス乗車以外のシーンでは困らないはずだ。入会にあたって審査があり、退会・解約手続きが面倒なクレジットカードとは異なり、不要だと思ったら残高を使い切って退会できる「試しやすさ」もメリットだ。

 当初は発行手数料無料だったところ、有料化したため、SNS上で不満の声が広がったが、順次機能を追加し、ほぼ100%現金を使わないキャッシュレス決済ライフを送るためのコストパフォーマンスは良くなった。お得さよりもスマートさ、今後の発展の可能性を重視するなら要注目だ。

 なお、アメリカン・エキスプレス、JCB、Visa、Mastercardと電通の5社はスマートワレット協会に参加し、現状のタッチ決済(コンタクトレス決済)を強化した「スマートワレット」を標準規格化し、例えば、スマホでコンタクトレス決済するだけで同時にポイントを付与可能にする取り組みを検討する。

 もし実現すれば、コンタクトレス決済が最も使いやすく、導入企業にとってもメリットのあるキャッシュレス決済サービスに浮上する。国際クレジットカードブランドは世界とつながっており、いくら期間限定のキャンペーンで盛り上がってもスーパーアプリに組み込まれたスマホ決済が覇権を握るとは言い切れないのだ。(BCN・嵯峨野 芙美)

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