毎回、市役所・区役所や行政窓口センターに出向いて住民票の写しなどを請求する時間がもったいないので、マイナンバー通知カードに記載のQRコードをスマートフォン(スマホ)で読み込んでマイナンバーカードの交付申請を行った。手元にマイナンバー通知カード・交付申請書があれば、交付申請はスマホから簡単に可能。記者の場合、自宅で撮った写真をもとに通勤中に申請した。所要時間は約10分。オンラインでの申し込みとしては、比較的わかりやすいほうだと感じたので空いた時間にトライしよう。

マイナンバーカードの見本

顔写真はスマホのカメラでOK ただし、事前に注意事項をよく読んで

 マイナンバーカードは、一人一人に発行された、生涯変わらない12桁のマイナンバー(個人番号)が記載されたICチップ付きのカード。顔写真入りで有効期限(発行日から申請者の10回目の誕生日、発行時に20歳未満の場合は5回目の誕生日まで。電子証明書の有効期限は、年齢にかかわらず、発行から5回目の誕生日まで)があり、運転免許証同様、各種契約申し込み時の身分証明書として利用される。

 作成方法は郵送、一部のエリアにある証明撮影機、スマートフォン、パソコンの4つがあり、メールアドレスを保有するスマホユーザーは「スマホから申請」が最も手っ取り早い。複数のスマホを所有する記者は、最も自撮り用のインカメラの画質が気に入っているAndroidスマホで自撮り写真を撮り、そのスマホで登録用のQRコードを読み込み、申請用ウェブサイトにアクセスして手続きを始めた。
 
Androidスマホから申請した

 手続きは6ステップ。実質的には「メールアドレスの確認(端末認証)」「顔写真登録」「申請情報登録」の3ステップだ。端末認証のステップでは、「本画面を開いたまま、メールに記載の認証を確認し、お手続きを継続してください」とわざわざ赤字で記載してあり、異なる2つのアプリを行き来する、この操作が最大の難関かもしれない。
 
認証用のメールアドレス確認のため、メールアプリを起動する必要があり、面倒だった

 ここで登録した顔写真は、そのままマイナンバーカードの写真になる。本人確認のため、正面・背景なし・無帽など規定があるので、事前に撮影しておくとスムーズだ。証明書用でも、撮り方は、普通の自撮りと変わらない。自信がなければ、家族や友人に頼んで撮ってもらうといいだろう。なお、じっとしていない乳幼児の撮影はかなり大変と思われる。
 
オンライン申請時のマイナンバーカード用顔写真の条件。
スマホから申請すると、手続き中にスマホのカメラで撮ること可能だ

交付申請から3週間待つ カード受け取りは平日・土曜の開庁時間帯のみ

 2020年2月21日に申請、3週間後の3月13日頃に交付通知書が届く。申請から受け取りまでにかかる期間は自治体によって異なり、幸いなことに「3週間」は短いほうだ。

 実際にマイナンバーカードを受け取りに市役所に行ったのは、掃除のため休みを取得した3月18日の夕方。通知書と本人確認書類1~2点を持参し、カードの受け取り、申請時に希望した電子証明書の署名用電子証明書(6桁~16桁)・3種類の暗証番号(4桁、3種類共通化可)の登録完了まで、待ち人数なしで50分程度かかった。
 
交付窓口で暗証番号を設定する。そのため受け取りに一定の時間がかかる

 通知書にはカード受け取り手続きに「1時間程度かかる」と記載されており、タッチパネル式の暗証番号の入力に手間取った。詳細は次回記事【受け取り編】でお伝えしたい。

自治体ごとにサービス内容はマチマチ わかりにくさに拍車

 マイナンバーカードは、交付通知書に記載された期限までに、本人が交付場所に直接受け取りに行く必要がある。代理人交付制度もあるが、病気など、やむを得ない場合に限られる。

 今年9月から始まる「マイナポイント事業」によるマイナポイント5000ポイント(最大5000円相当)をもらうためのハードルは、申請ではなく「カードの受け取り」にあり、早めに準備したするべき最大の理由だ。なお、土曜開庁している自治体では、マイナンバーカード関連の手続きも対象となっている。

 マイナンバーカードを本気で広く普及させたいなら、通常時は土日2日間、せめて土曜日だけでも自治体を問わず、受け取り可能にするなど、完全週休2日制(土・日)で勤務する社会人を想定した配慮がほしいところ。そもそも「マイナンバーカードでできる手続き・サービス」は、自治体によってマチマチで、このわかりにくさ・非統一さが普及を妨げていると感じる。ただ、わざわざ平日に会社を休んで受け取りに行くだけのメリットはあるので、そのメリットは次々回の【活用編】で紹介しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)