小型ながらダブルベッドまで乾燥、シャープがふとん乾燥機の新製品を発売

新製品

2019/10/29 18:00

 シャープは、小型ながら乾燥マットなしでダブルサイズのベッドまで乾燥させることができるふとん乾燥機「UD-CF1」を11月7日に発売する。従来機種で採用していたキノコ型のアタッチメントを群生キノコ型へ刷新し、小型・軽量化。「サッ」と運べて、「パッ」と使え、「スッ」と収納できる製品だ。

シャープが11月7日に発売するふとん乾燥機「UD-CF1」

 乾燥マットなしでダブルサイズのふとんまでを「あたため・消臭乾燥・ダニ対策」ができる性能はほぼそのままに、従来機種「UD-BF1」に比べて本体サイズを約43%、重量を約23%削減した。
 
従来機種よりも小型化している

 また、プラズマクラスターイオンと温風で、寝具に付着した汗臭や加齢臭など、さまざまなニオイを消臭できるほか、熱によるダニ対策だけで取り除けないダニのふんや死がいの付着アレル物質の作用も抑制する。

 アタッチメントには、群生しているキノコを模した傘のカーブを採用。重なりあったキノコの傘の間を通りぬける風が勢いを増す仕組みを再現し、温風を傘のカーブに沿って勢いよく送り出す。傘に角度が付いており、温風を広げながら効率的にふとんを暖めることができる。
 
群生するキノコが胞子を飛ばす際の仕組みを取り入れた送風アタッチメント

 シャープによると、近年はPM2.5や花粉などによる外気環境の悪化、共働き・高齢者世帯の増加、不安定な天候などによって、ふとんを屋外に干さない家庭が増えてきているという。同社の調査では、月に1回以上、「ふとんを天日干しする」との回答が49.0%だったが、天日干しに不満があるとの回答が87.5%にのぼった。
 
ふとん乾燥機の需要はマット不要タイプを中心に伸びている

 主な不満として、「天候に左右される」(56.6%)、「ふとんが汚れる」(31.8%)、「十分に乾かない」(30.8%)、「作業時間がかかる」(24.9%)、「体力的な負担がかかる」(24.1%)があがった。こうした背景から、ふとんを手軽にケアできるマット不要のふとん乾燥機は年々市場を拡大していた。
 
天日干しのニーズは依然高いが不満点も多い

 ふとんをケアするほか、部屋干しの衣類やクツを乾燥・消臭することもできる。ふとんの消臭乾燥運転は約60分と、従来機種よりも5分長くなった。冬の冷たいふとんの足もとをあたためる際にも活躍する。税別の実勢価格は2万2000円前後としている。