【なぐもんGO・36】Googleの新スマートフォン「Pixel 4」シリーズが10月24日に発売した。世界的に注目を集めた、ジェスチャーで端末を操作できる新機能「Motion Sense」は来春対応予定のようだが、基本性能は高い。試しに使ってみると、カメラ機能が興味深かった。

Google Pixel 4を使ってみた

 これまで、記者が夜景を撮影する際は、三脚を立てて、デジタル一眼レフカメラを雲台に載せてネジを締めて固定し、シャッタースピードを調節するなどの手間がかかっていた。ところが、Pixel 4では、シャッターボタンをパッとタッチして夜景を撮って、雑な構図でも鮮やかで「いい感じの写真」に仕上がる。写真撮影に自信のない記者の家族がなんとなく撮影しても、なかなか画になっている印象だ。
 
何気なく撮影した写真も「いい感じ」だ

 少し暗かったので撮影した後に自動で編集してみると、さらに「いい感じ」になる。面白くなって編集画面を操作していたら、プリセットのタブの右隣に表示された「ポップ」という項目を発見した。
 
編集するとさらにいい感じになる
 
編集画面に「ポップ」という項目がある

 その正体を確かめるため、このメーターを上げてみると、なんと写真が絵のようになったのだ。好奇心をくすぐられた記者は、MAXまで上げた画像を一旦保存し、その保存した写真のポップの値をさらにMAXまで上げてみた。すると、写真はほぼ絵にしか見えなくなった。
 
編集前(上)と1回目の編集後(中)、3回目の編集後(下)

 もはや写真ではなくなったが、なんとも言えない趣のある作品に仕上がっている。実際の景色よりも好みだ。写真の腕に絶大な自信があるわけではない記者だが、それでも、とても素人の作品とは思えないような出来栄えと言える。SNSにアップロードしてみると、「いいね」が五つも付いた。いつもはひとつも「いいね」が付かないので、どんぐりの背比べではあるが、圧倒的な差だ。

カメラの使い勝手が進化

 夜景モードや編集機能の「ポップ」は従来機種「Pixel 3」にも備わっていた機能だが、カメラの使い勝手は後継機であるPixel 4が上回っている。

 Pixel 3の時はカメラを起動して下のタブから「その他」を選び、「夜景モード」を選択する必要があった。Pixel 4では、カメラを起動したらタブの一番左に「夜景モード」が配置されており、起動しやすくなっている。設定の画面も「その他」から画面上部の矢印に移った。
 
カメラの使い勝手は向上している

 ポートレートモードの撮影では、ピントを合わせる奥行きの深さや明るさをライブビュー画面に同時に表示する仕様のお蔭で、手軽に出来映えを調節できる。

 ただ、記者にはその場で調節しても上手く撮れる自信がなかったので、手を加えずにそのまま撮影。写真が少し暗かったので、編集画面で「自動」を選択すると、程よい感じに落ち着いた。日が暮れて伸びてきたひげや肌荒れが処理されており、現実よりはマシに見える。
 
ポートレートでは肌荒れやひげはそれとなく処理されている

 また、望遠レンズが追加されたことで、8倍までの望遠が可能になっている。解像度も高く実用に堪えうる性能だった。
 
ズーム前(上)とズーム後(下)

高い基本性能と楽しみな新機能

 カメラ以外にも、日常生活で役立つ機能も充実している。活躍する場面が多いのは、IP68の防水性能やおサイフケータイ(Felica)だろう。1秒間にディスプレイを書き換える回数を表すリフレッシュレートは90Hzで、SNSやブラウザをなめらかに閲覧することができる点も、影ながら使いやすさを向上させている。海外旅行の際などは、物理的にSIMを差し替えることなく新たな通信プランを利用できるeSIM機能が頼もしい。

 画面サイズは、Pixel 4が5.7インチ(FHD+解像度)と大画面。それでもサイズと重さは高さ約147.1×幅68.8×奥行き8.2mmで162g。片手で扱いやすい大きさに収まっている。Pixel 4 XLは、高さ約160.4×幅75.1×奥行き8.2mmで193gと大型な本体だが、画面は6.3インチ(QHD+解像度)とさらに大画面だ。

 本発表の前から話題になっていた手振りでアンロックや音楽の早送りなどができる「Motion Sense」は、先述の通り来春に提供を開始する予定。それまでアンロックをする際は、パスワード(パターン)を入力するか顔認証を使うことになる。

 この顔認証機能を使う場合は、目を閉じたままでもアンロックできるので、スマホの中身を見られたくない人と寝る際は、注意が必要かもしれない。(BCN・南雲 亮平)