ANAなど4者、産学官共同プロジェクト「Universal MaaS」を開始

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2019/07/09 12:00

 全日本空輸(ANA)は6月27日に、京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学とともに、ユニバーサルデザインに基づく総合的な移動サービス「Universal MaaS」の産学官共同プロジェクトを開始したと発表した。

「Universal MaaS」の考え方

 何らかの理由で移動を躊躇している人々が自らの力をあきらめずに不安なく移動できる社会の実現に 向け、ANAは新たなコンセプト「Universal MaaS ~移動をあきらめない世界へ~」を定義し、このコンセプトに 沿った取り組みの第一弾として、本プロジェクトを実施する。

 同プロジェクトでは、これまで個別にサービスを提供してきたそれぞれの事業者が、垣根を越えて連携してユニバーサルデザインの発想で包括的な移動サービスを提供することで、ユーザーの新たな移動体験の創出を目指す。さらに、事業者間での情報の連携と共有によって、ユーザーの移動・活動を支援する人員の動きを最適化し、ユーザーとサービス提供者の双方にメリットのある仕組みを共創する。

 具体的な取り組みとしては、羽田空港から横須賀市内の目的地までの移動について、移動に係る交通手段または目的地に地盤を持つANA、京急電鉄、横須賀市が協力し、交通の専門的見地から横浜国大が助言することで、「乗り物」「人材」「情報」をつなぐという観点からサービスの検討を行う。

 ユーザーの移動にあたって、それぞれの事業者の従業員が、求める情報の内容検証や共有方法の検討、ユーザーの特性に合った移動サービスの提案などを実施するとともに、ユーザーが移動するきっかけになるような情報提供も検討する。