ドコモの2018年夏モデルの目玉機種の一つ、「HUAWEI P20 Pro HW-01K」は、世界初を謳うトリプルカメラを搭載したフラッグシップにも関わらず、MNPなら「月々サポート」適用後の実質負担額は2万2680円と、かなり手頃な価格で手に入る。NTTドコモ担当者へのインタビュー<可能性は無限大 ドコモの新AIエージェント「my daiz」とは?>に合わせて実機をお借りし、夜景撮影を中心にカメラ機能を試した。

ドコモの5年ぶりとなるファーウェイ製スマホ「HUAWEI P20 Pro HW-01K」。
一括購入時の端末価格は10万円超だが、MNPなら実質負担額は2万2680円、機種変更でも5万7024円だ
(いずれもドコモオンラインショップ価格)

約6.1インチの有機ELディスプレイの“ほぼ全部入り”

 「HUAWEI P20 Pro」のディスプレイサイズは約6.1インチ、横幅は約74mmで、女性の手では若干大きいと感じるサイズだった。外観デザインに関しては、先行掲載した海外版のレビュー(https://www.bcnretail.com/news/detail/20180507_60364.html)も参考にしていただきたい。
 
6月15日に同時発売した新製品3機種のなかで、最大の約6.1インチ、解像度2240×1080の縦長ディスプレイ。背面は鏡面仕上げで、とても美しい

 本体はIPX7・IP6Xの防水・防塵仕様で、急な降雨や水しぶきがかかるようなシーンでも安心して撮影できる。指紋認証センサーは前面にあり、dアカウント連携に対応し、一度設定すれば、指でタッチするだけでドコモ各サービスにログインできる。また、FeliCaを利用した「おサイフケータイ」にも対応する。
 
ドコモの新サービス「my daiz」をはじめ、ドコモの主要アプリをプリインストール済み
 
ヘルプ機能や使いこなしのヒントも用意。
高機能だが、スマホ初心者でもショップスタッフのサポートを受ければ十分に使いこなせそうだ

AIが撮影をアシスト ワンタッチで等倍/3倍/5倍切り替えられるズームも便利

 カメラ関連のスペックを挙げると、Leicaと共同開発したトリプルカメラ(3カメラ)のメインカメラは約4000万画素、インカメラは約2400万画素。メインカメラでは、新たに搭載したズーム専用レンズで3倍までズームアップでき、最大5倍ズーム時も画質劣化を極限まで抑え、精細に描写する。
 
ロゴと同じ向きで横一列に並んだレンズ
(左から、約2000万画素のモノクロレンズ、約4000万画素カラーレンズ、800万画素の望遠ズームレンズ)

 「HUAWEI P20 Pro」のカメラの最大の特徴は、面倒な設定なしに、AIが「花」「草木」「フード」「クローズアップ」「花火」など、19のシーンや被写体を即座に認識して、最適な撮影方法を自動選択する「AIアシスト」機能。一般的なカメラまかせのオート撮影がさらに進化し、従来機種ではあらかじめ設定が必要だった「ポートレート」や「夜景」は、設定なしでも同様のシーン補正効果が得られるようになった。つまり、シャッターチャンスを逃さない。
 
シーンにあわせてAIが最適なモードを選択。
ズームも、画面をタップするだけで簡単に1倍/3倍/5倍の間で切り替えられる

 撮影に苦手意識があるほど、カメラ(スマホ)のグレードを高めておくといい写真が撮れると、「HUAWEI P20 Pro」を使ってみてつくづく感じた。毎回とはいかないが、なかには、ハッとするほど美しいカットがあったからだ。とくに背景に、「芸術的ボケ味」と呼ぶ美しいボケ味を加え、設定した1~10段階のビューティレベルに応じて美顔補正を行い、印象的な人物ポートレートが撮れる「ポートレート」、夜景や暗い場所でもブレずに仕上げる「夜景」は、実用性抜群だ。
 
これまでの常識が変わる美しい夜景のカット
 
夏の暑さが伝わってくるような鮮やかな発色。とくに赤系統は鮮やかだ

 不満点がないわけではない。ドコモの新サービス「my daiz」をオンにし、待ち受けキャラを表示する設定にしていたせいか、3900mAhの大容量バッテリーというスペックから想定していたより、電池もちがよくないと感じられた。サイズも、やはりもう一回り小さいほうが扱いやすい。

 Android端末ながら本体にメモリーカードスロットがなく、撮った写真・動画データの保存先が内蔵メモリーかクラウドサービスに限られる点も評価に悩むところだ。そうした些細な不満を上回る圧倒的な「HUAWEI P20 Pro」のカメラ性能は、もはや専用機のデジタルカメラを超えたといえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)