シャープのAIoT冷蔵庫、業界で初めてヘルシオ/ホットクックと連携

新製品

2018/08/06 18:00

 シャープは8月6日、AIoT機能を搭載したプラズマクラスター冷蔵庫の新モデル4機種を発表した。

シャープのAIoT冷蔵庫が同社のキッチン家電と業界初連携

 家電カテゴリを横断したAIoT(モノの人工知能化)化を推進する「COCORO+(ココロプラス)」プロジェクトは、シャープの家電の最重要戦略。冷蔵庫では、独自のクラウドプラットフォームである「COCORO KITCHEN」によって生活リズムに合わせた情報提供や献立提案を行う機能を2016年に発売した「SJ-TF49C」から搭載している。

 17年度モデルでは冷蔵庫のドアに液晶ディスプレイを搭載。さらに、スマートスピーカーにも対応することで、コミュニケーション能力が向上。AIoTの可能性を広げたが、期待されつつもなかなか実現していなかったのが、同じCOCORO KITCHENに対応する家電間の連携だ。
 
AIoT機能を搭載した冷蔵庫を16年から展開
(左から初号機の「SJ-TF49C」、液晶ディスプレイ搭載モデルの「SJ-GX55D」)

 今回の新製品では、ついに「ウォーターオーブン ヘルシオ」「ヘルシオ ホットクック」がAIoT冷蔵庫が連携。COCORO KITCHENのレコメンドが統一されたことで、冷蔵庫が提案することのできるレシピは、鍋・フライパンメニュー500種類に、ヘルシオ/ホットクックメニュー1500種類を追加した2000種類に拡大した。また、調理サポートも機器間でシームレスに行うことができるようになる。
 
冷蔵庫が提案するメニューが2000種類に拡大。機器間でもシームレスに連携する

 これまでも追求してきたコミュニケーション機能には「伝言機能」を追加。COCORO KITCHENのアプリからメッセージを送信すると、冷蔵庫のディスプレイ上のアイコンが点灯。ドアを開くか、アイコンをタッチするだけで、メッセージにアクセスできる。メッセージは開封すると発信者に通知されるので、子どもの帰宅確認などにも役立つ。
 
アプリと連携する伝言機能も搭載

 設計では、庫内が3段に分かれた大容量冷凍室「メガフリーザー」、プラズマクラスターで衛生的に鮮度とうるおいを保持するチルドルーム、5面反射冷却とうるおいガードで野菜の鮮度をキープする「雪下シャキット野菜室」など、評価の高い機構を採用。実売税別価格は6ドア・551Lの「SJ-GX55E」と「SJ-WX55E」が35万円前後、6ドア・502Lの「SJ-GX50E」と「SJ-WX50E」が33万円前後。
 
左から「SJ-GX55E」「SJ-GX50E」「SJ-WX55E」「SJ-WX50E」

 選べる観音開きの「フレンチドア」と左右どちらからでも開けられる「どっちもドア」は電動アシストドアで軽く触れるだけで自動でドアが開く。「GX」シリーズは耐震ロック、「WX」シリーズは独自のヒンジ構造が備わっており、地震などの揺れに対して強い。カラーはレッドとシルバーの2色。