任天堂は、12月7日、iOS向けスマートフォンゲーム『スーパーマリオ ラン』のメディア向け体験会を開催した。配信開始日は米国太平洋標準時で12月15日、日本では15日17時以降の予定。


『スーパーマリオ ラン』をお披露目するマリオ

 『スーパーマリオ ラン』は、今年9月、Appleの新iPhone発表会でサプライズとして発表された。しかし、公表された情報はごくわずかで、「おなじみの横スクロールのアクションゲーム」「操作はタップのみで、自動で前進するマリオをジャンプさせる」ということしかわからなかった。
 

世界一有名なゲームキャラクター・マリオがスマホゲームに初登場

 満を持してのタイトルとなるが、同様のシステムを採用するスマホゲームは他にもあり、体験会で実際にプレイするまでは、期待と不安の入り混じった気持ちでいたのが本音だ。

スマホに最適化した3モード 対戦ゲームや箱庭ゲームの要素も

 『スーパーマリオ ラン』は、6ワールド・24コースから構成されるステージをクリアしていく「ワールドツアー」、オンラインで友人や世界中のプレイヤーとマリオのアクションテクニックを競う「キノピオラリー」、プレイで集めたコインを建物やオブジェクトと交換して王国を建設する「王国づくり」の3モードを用意する。
 

コインを集めて王国を建設する「王国づくり」モードも用意

 体験自体はすべてのモードをプレイできたが、写真撮影は「ワールドツアー」のみということだったので、今回は「ワールドツアー」を中心にレポートしたい。

タップする長さによって距離が変化 多彩なジャンプテクが攻略のカギ

 一言でいえば、『スーパーマリオ ラン』は、長年親しんできたマリオシリーズの楽しさそのままに、新しいギミックや仕かけがふんだんに盛り込まれた、まさにスマホに最適化されたマリオだ。アクションだけでなく、対戦ゲームや箱庭ゲームの要素もある。
 

「ワールドツアー」は全24コース

 最大の特徴は、発表当初から明かされていた「タップ=ジャンプのみ」という操作だ。マリオはスタートとともにステージを左から右に走り出し、後退や停止することはできない(一部、ギミックで停止することはある)。障害物や敵を避けたり、倒したりしながらゴールを目指す。

 ジャンプはタップする長さによって距離が変化する。さらに壁を蹴って連続でジャンプすることも可能だ。ステージが進むにつれて実感するが、この壁ジャンプが非常に重要。難しい位置に配置されたコインやアイテムをゲットするために欠かせないのはもちろん、穴に落下しそうになったときの復帰手段としても活躍する。
 

タップの長さでジャンプの距離が変化するため、壁ジャンプのテクニックが攻略のカギとなる

 ジャンプしかできないからといって飛んでばかりいると思わぬ罠にはまってしまう。絶妙なステージ設計はさすがマリオシリーズだ。実は、今作のマリオはクリボーのような小さい敵や段差であれば、馬乗りして自動で飛び越えてくれる。ジャンプを自粛して、距離の計算が必要ない馬乗りをうまく活用するのが、クリアの近道になりそうだ。

 なお、ミスしても、自機が残っている限りは、シャボン玉で復帰することができる。シャボン玉は進行方向とは逆に流れていくので、クリアを目指すならすばやくタップして復帰したほうがよいが、獲り忘れたコインやアイテムを回収するために、あえて目標の地点まで戻るのも手だ。
 

小さい敵や段差を乗り越える馬乗りもうまく活用すると攻略しやすい。
ミスしても自機がある限り、シャボン玉で復帰可能

 「ワールドツアー」のステージは、クリアとは別にやりこみ要素がある。コイン収集だ。コース中には5枚のピンクコインがあり、1回のプレイですべてを集めなければならない。ピンクコインをクリアした後は、パープルコイン、ブラックコインと徐々に難易度が増していく。

 マリオシリーズのお約束要素ではあるが、なにせ今作のマリオは後退しない。逃したコインを獲りに戻ったり、難しい位置のコインに何度もトライしたりできないので、従来にない緊張感の中でプレイすることを要求される。
 

やりこみ要素のコイン取集。後戻りできない今作ならではの難しさがある。
ピンクコインは1ステージ中に5枚、いずれも難しい位置に設置されている

 無料でプレイできるステージは、1-3まで。それ以降のステージをプレイするには、アプリ内課金で、ステージを購入する必要がある。価格は税込み1200円とスマホゲームとしては高めだが、よくある一定時間で貯まるスタミナや新しいアイテムやキャラクターを手に入れるためのガチャといった、追加の課金要素は一切ない。オンライン対戦の「フレンド」も、SNSやコミュニケーションツールと連携するわけではないので、子ども一人でプレイさせても安心だ。

 『ポケモンGO』や「PS VR(PlayStation VR)」「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」など、ゲームに関するトピックが多かった2016年。締めを飾るヒット作となるか、期待がかかる。(BCN・大蔵 大輔)