1万円台のエントリモデルからフラグシップまで、製品数が増え、ますます盛り上がるSIMフリースマートフォン。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、今年6月以降、世界的にも高いシェアをもつファーウェイが躍進。メーカー別にSIMフリースマホの販売台数を集計すると、6月は28.8%、7月は32.3%、8月は30.0%、9月は32.2%を占め、4か月連続でNo.1を獲得した。フルHD対応ながら税込み3万円前半と手頃な「HUAWEI P9 lite」が人気を集めている。

 今回は、世界74か国以上で展開しているグローバルブランド「honor(オーナー)」から約1年ぶりに登場した最新機種「honor 8」を発売前に試用する機会を得たので、なぜ、ファーウェイのスマホが売れているのか、その実力を確かめてみた。
 
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美しく、持ちやすいデザインの「honor 8」。背面の15層が織りなすマイクロパターンは、
右の写真のように、ブラックライトで照らすと良くわかるが、光の角度でさまざまな表情を浮かべる

ダブルレンズ搭載の「honor 8」

 「honor 8」は、ダブルレンズカメラや指紋認証などの先進的な機能を搭載しながら、価格は4万円台前半という、破格の安さの高コストパフォーマンスモデルだ。カラーは、サファイアブルー、サンライズゴールド、パールホワイトの3色。

 レンズ、センサ、画像エンジンを二つずつ備えたダブルレンズカメラは、約1200万画素のモノクロセンサとカラーセンサの組み合わせで、高いコントラストを実現しながら、白トビや黒ツブレのない階調豊かなメリハリのある写真を撮影できるという。ちなみに、ダブルレンズカメラは、「iPhone 7 Plus」も採用しており、フラグシップモデルを中心に、新しい技術として広がりつつある。

 最大の特徴は、両サイドの2.5D曲面のガラスとメタルフレームで構成された美しいデザイン。背面は、ダブルレンズ部分の出っ張りもなくフラットで、手にしっくりとなじむ上品な仕上がりだ。上部中央には、クリックやフリック操作に対応した3D指紋認証センサ「スマートキー」を搭載し、片手でさっと画面ロックを解除できる。
 
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背面は、指紋認証センサだけ。ダブルレンズの部分は突起がなく、全面フラットだ
 
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薄さ7.45mmのスリムボディ。
実際に手に取ると、パールホワイトの美しい白とメタリックの組み合わせに惚れ惚れした

 キビキビとしたストレスのない動作を実現するファーウェイ製の高速CPU「Kirin 950」や4GBのメモリ、3000mAhの大容量バッテリを搭載。また、急速充電対応のACアダプタが付属する。
 
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カラーは、サンライズゴールド、サファイアブルー、パールホワイトの3色

最大3つのアプリをクイック起動 いろいろ使える背面のスマートキー

 実際の画面を交えながら、特徴を紹介していこう。約5.2インチフルHDの画面は見やすく、見る方向や光の当たり方で浮き出る模様がオーロラのように変化する15層のマイクロパターン加工を施した外装は、まるで高級アクセサリのような質感だ。基本的な操作はとてもスムーズで、カメラなど、アプリの起動も速かった。
 
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マイクロパターン加工のイメージ

 3D指紋認証センサ「スマートキー」は、指紋認証済みの指を置くだけで、スリープ状態からわずか約0.4秒でロックを解除できる。前面にあるiPhoneの「Touch ID」とは違い、片手でもサッと触れられ、誤認知も少なく、便利だと感じた。

 また、シングルクリック、ダブルクリック、長押し三種類のクリック操作が可能で、それぞれ、「スクリーンショット」などのショートカットや、好きなアプリの起動を割り当てることができる。例えば、「押す」に、「ギャラリー」を割り当てると、クリックするだけで、すぐに撮りためた写真や動画を確認できる。
 
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「スマートキー」には、最大3つのショートカットまたはアプリを設定できる

 さらに、スマートキーを指先で触ることでフリック操作が可能で、写真閲覧時にフリック操作で次の写真に切り替えたり、ブラウザ閲覧時に「通知」を表示させたりといった使い方も可能だ。ロック画面の解除だけではなく、さまざまな操作に対応するスマートキーは、「honor 8」の進化点の一つだ。
 
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ダブルレンズカメラは、レンズもフラッシュも2つ。あらかじめ設定しておけば、スマートキーを使って起動できる

 カメラは、ボケ味のある写真が簡単に撮れ、撮影後にピントの位置を変えることもできる「ワイドアパーチャ」機能や、HDR、自撮りする際に美白効果などを与える「パーフェクトセルフィー」など、さまざまな撮影モードを備える。モードの切り替えや、機能のオン/オフも簡単だった。
 
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「honor 8」で通常モードで撮影した写真。F値2.2の明るいレンズを搭載し、特徴として謳われている通り、
光の三原色RGB(赤・緑・青)の発色がクリアで、曇り空でも鮮やかだ
 
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同じく「honor 8」で撮影した写真。ふわふわとした、かき氷のきめ細かな氷の質感、
練乳と氷の白さの違いまで伝わってくる

 
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「ワイドアパーチャ」機能は、撮影後に自由にボカすエリアを調整でき、被写体や構図によっては、
まるで違う写真に仕上がる(左:手前中央の朝顔にピントを合わせる、右:手前のペチュニアにピントを合わせる)

関節で文字を書いてアプリを起動 独自の「ナックルセンス」

 他にはない独自機能「ナックルセンス」は、ホーム画面を表示した状態で、指の関節で「w」や「m」といった文字を描くと、線が表示され、「天気」や「メモ」など、あらかじめ設定したアプリが起動する機能。スマートキー同様、起動するアプリは自由に割り当てられる。画面上で文字を書くコツをつかめば、他の方法より手軽で、便利だと感じた。
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ナックルジェスチャーとして、「描画」(左)と「スマートスクリーンショット」
(右)の二つの機能を搭載。文字の種類はc/e/m/wの4種類

SIMカードとのセットは「楽天モバイル」限定、キャンペーンで割り引き

 今回、取り上げた「honor 8」は、ファーウェイ・オンラインストアと楽天が運営するMVNOサービス「楽天モバイル」のみの限定販売で、ファーウェイ・オンラインストアでの販売価格は税別4万2800円。「楽天モバイル」では、12月1日までのキャンペーン期間中、SIMカードと同時購入する場合、期間限定特別価格として、通常より7000円安い税別3万5800円で販売する。

 冒頭で紹介した通り、ファーウェイは、SIMフリースマホで1位、2位を争う高いシェアを獲得し、日本のSIMフリー市場をリードするメーカーとして、俄然、存在感が高まっている。「honor 8」の魅力は、価格帯はミドルクラスでも、性能はハイエンドというコストパフォーマンスの高さと、高級感のあるデザイン。スマートキーを使ったロック解除や写真の撮影・閲覧が便利だったので、手持ちの端末のもっさり感にうんざりしている人、カメラ機能を重視している人におすすめしたい。

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*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。