ヤマダ電機の創業者が一線を退く、山田氏は新規事業に注力

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2016/01/22 11:14

 家電量販店最大手のヤマダ電機は1月19日、4月1日付で創業者の山田昇社長兼CEO(最高経営責任者)が代表権のある会長に退き、桑野光正・常務総務本部長が社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表した。一宮忠男副社長兼COOは、副会長兼CEOとなる。


ヤマダ電機の本拠地「ヤマダ電機LABI1高崎」

 1月21日、群馬県高崎市のヤマダ電機本社で記者会見を開催。このタイミングでの社長交代について山田社長は「構造改革を含めた中期経営計画の方向性、基盤構築の目標が整備され軌道にのった。タイミングがいいと思った。元気な今なら後継者をサポートできる」と説明した。
 


元気なうちに後継者をサポートしたいと話す山田社長

 次期社長の人選については「(2002年の)ダイクマ買収時、ヤマダ電機は人材がいなかった。買収で優秀な人材を獲得できた。そのクオリティの高い人材 の中心にいたのが桑野だ。入社後、桑野に礎生塾の塾長を任せて期待に答えてくれた」と山田社長は話し、桑野氏が04年9月の入社時から経営の根幹を担う人 材として育成していたことを明らかにした。

 新社長に就任する桑野氏は「入社後、礎生塾に入り、社長と一対一で話す機会が多かった。そこで社長の考え方、思い、会社の理念、歴史を教えてもらった。入社から13年と期間は短いが、深い教育を受けることができた」と話す。
 


ダイクマ出身の桑野氏

4月から始まる新体制ではビッグデータを活用した新事業をスタート


 4月1日から、山田会長、一宮副会長、桑野社長の三トップ体制が始まる。役割分担について山田社長は「既存事業は桑野に任せる。おそらく横ばいで、発展は難しいだろう。成長には新規事業の取り組みが必要だ。この新規事業(の立ち上げ)に取り組んでいく」と説明した。
 


4月1日から三人の新体制がスタートする(左から、桑野氏、山田社長、一宮副社長)

 新規事業の内容については「全国に広がるネットワークと5000万人の会員のお客さまがいる。このビッグデータを活用していきたい」とした。

 最後に、桑野常務は今後の抱負について「これまで礎生塾で管理者、店長などと膝を割って話をしたし、課題を知ることができた。今後、社員、店長、エリア 長にヤマダ電機が何をやっていくのか、徹底的に理解してもらいたい。できる限り時間を使って現場を回りたい」と話した。(BCN・山下彰子)