ファーウェイ、中国直営店で「Mate8」の発売初日に売切れ

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2015/12/16 19:15

 ファーウェイは6インチのAndroid端末「Huawei Mate 8」を12月9日に中国市場で発売した。中国・シンセン市の華強北にある直営店では事前の予約注文を含め、初日だけで400台を販売。用意していた在庫はなくなり、売切れになる盛況ぶりだった。


中国・シンセン市の華強北にあるファーウェイの直営店。12月9日は「Mate8」の発売初日だった

中国で先行発売の「Mate8」


 「Mate8」は、まだ日本国内で発売していないモデルだ。「Ascend Mate7」の後継機で、画面サイズは6インチのフルHD(1080P)、4000mAhの大容量バッテリを搭載。メインカメラの有効画素数は1600万 画素、インカメラは800万画素となるハイエンドモデルだ。ストレージ容量は32GB/64GB/128GBで、大容量モデルの128GBモデルの価格は 約8万3500円(1元=19円換算)だ。
 


約8万3500円(1元=19円換算)で販売する「Mate8」

 購入層は「30代から40代のビジネスマンで、会社のマネジメント層や中小企業の個人事業主が多かった」(店長)という。
 


ファーウェイの直営店の店内の様子

 シンセン市の「華強北」というエリアは、中小の電子機器メーカーや販売店の集積地で、北京の「中関村」というエリアと2強を争う。ここで働く経営者や事業者が購入していったようだ。
 

ファーウェイのファンづくりの拠点に


 ファーウェイは中国国内に6店舗の直営店を抱えており、直営店は顧客とのコミュニケーションを図る場として重視している。「お客様に直接お金を落として もらうということよりも、タッチ&トライを通じてファーウェイ製品を評価していただき、口コミなどで広げてもらいたい」(店長)。

 中国ではスマートフォンのハード販売と、通信事業者によるSIMカードの販売が別々であるケースが多い。ファーウェイの直営店でも、ユーザーから希望があればSIMカードのセット販売にも対応するが、基本的にはハード販売を中心とする。

 直営店では、スマートフォンのほか同じく中国で同日発売となった「ファーウェイ・ウォッチ」も販売していた。来店客は、さっそく腕にはめてみるなどしてその感触を確かめていた。
 


「ファーウェイ・ウォッチ」の着け心地を確かめる来店客


店の奥では「ホームネットワーク」の提案コーナーも

 また、奥のコーナーでは顧客の家全体をネットワークでつなげる提案ブースもあった。スマートフォンを軸としてホームネットワークの領域に入り込んでいこうとするファーウェイの姿勢が示されている。(BCNランキング 細田立圭志)