4K放送が年内にも1400万世帯で視聴可能に、「ケーブル4K」開局

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2015/12/01 18:17

 12月1日、ケーブルテレビ業界共通の4K放送専門チャンネル「ケーブル4K」がスタートした。11時の開局に合わせ、東京スカイツリータウンの東京ソラマチにあるJ:COM Wonder Studioで概要説明やテープカットなどの記念セレモニーを開催した。


2015年12月1日11時、「ケーブル4K」開局を記念してテープカットが行われた。
左から、日本ケーブルテレビ連盟 4K/8K推進委員会の大橋弘明 委員長、日本CATV技術協会の山口正裕 理事長、
日本放送協会の堂元光 副会長、松下新平 総務副大臣、日本ケーブルテレビ連盟の西條温理事長、次世代放送推進フォーラムの須藤修 理事長、衛星放送協会の和崎信哉 会長、ジュピターテレコムの佐々木新一代表取締役会長

 テープカットに続いて日本ケーブルテレビ連盟の西條 温理事長が「2015年中に実用放送を開始するという国のロードマップに沿って、1年半かけて準備してきた。スタート時はケーブルテレビ局39社が放送実 施。年末には45社に拡大し、1400万世帯で4Kが視聴できる環境が整う。4K見るならケーブルテレビと言っていただけるよう引き続き努力していきた い」と挨拶した
 


年末には放送実施局が45社に拡大し、1400万世帯で4Kが視聴できる環境が整うと語る、
日本ケーブルテレビ連盟の西條 温理事長

 来賓として招かれた松下新平 総務副大臣は「ケーブルテレビのファンとして、ケーブル4Kの開局を楽しみにしていた。ケーブルテレビが始まって今年で60周年だが、その節目に新たなスタートを切ることができた。今後も総務省として、全面的に応援する」と話した。
 


総務省としても全面的に支援すると語る、松下新平 総務副大臣

 また、次世代放送推進フォーラムの須藤修 理事長は「心よりおめでとうございます。そしてありがとうございますと申し上げたい。高品質化と多様化を狙って、ケーブル局同士が全国規模でオンライン接 続しコンテンツを交換できるシステムを運用するとも聞いている。ケーブル4k放送の開始は、まさに一つのエポックをなすことになる」と語った。
 


ケーブル4k放送の開始は、まさに一つのエポックをなすと語る、
次世代放送推進フォーラムの須藤修 理事長

 ケーブル4Kは、日本デジタル配信が運営する4K専門のケーブルテレビチャンネル。各地のケーブルテレビ局が制作したコンテンツを中心に、地域の文化や 魅力を全国に配信するもの。ケーブルテレビ業界初の「全国統一編成」による4K放送チャンネルで110社を超えるケーブルテレビ局が採用の意向を示してい る。主な番組は「西部警察 全国キャラバン!! ロケ地巡礼 北海道編」「富士の四季~春~」「色はにほへと~4Kで撮る日本の色~」「秋田美どころ 新作花火コレクション2015」など。放映時間は毎日6時~24時の18時間。