GR誕生10周年、限定グッズ販売や写真家のトークショーに多くのファン集まる

 リコーイメージングは10月24日、コンパクトデジタルカメラ「GR」シリーズ誕生10周年を記念したイベント「GR 10th Anniversary “10th GReeting”」を、東京・原宿のラフォーレミュージアム原宿で開催した。2005年10月にGRの名を冠した初のデジタルカメラ「GR DIGITAL」を発売して10周年を迎えたことを記念して開いた。GRやGRII用の記念リングキャップを500個限定で販売するなど、人気のグッズの 限定販売もあり、開場前から100名近いGRファンが行列を作った。


大勢のGRファンが訪れた「GR 10th Anniversary “10th GReeting”」

 会場では、歴代GRの展示やGR外観デザインラフモデル、スペシャルカラーモデルなどをはじめ、7月に発売した最新モデルGRIIでプロが撮影した写真 を展示するGRII Galleryも設置。GRの電源OFF時に10周年記念スペシャル画面が出るよう、ファームウェアを書き換える、会場限定のサービスも行われた。リコー オリジナルグッズの販売コーナーでは、10周年記念のリングキャップやTシャツ、バッジなどを販売した。
 


電源OFF時に10周年記念スペシャル画面が出るようファームウェアを書き換えたGR

 オープニングの挨拶で、リコーイメージングの赤羽昇 代表取締役社長は、「GRが生まれて10年。ありがとうとおめでとうを申し上げたい。きれいに撮りたい、美しいものを撮りたい、長い時間を超えて残した い。そういったこだわりがGRを支えている。個性があってキャラクターがしっかりしているカメラは、市場がどうあっても残る」と、コンパクトカメラ市場が ふるわない中GRは健闘しているとアピールした。
 


こだわりのユーザーがGR人気を支えていると語る、
リコーイメージングの赤羽昇 代表取締役社長

 「GR SPECIAL TALKSHOW」と題したトークショーでは、写真家のミシャ・アーウィットさん、インベカヲリ★さん、鈴木光雄さん、塩澤一洋さん、バービー・山口さん が登場、それぞれGRで撮影した作品を披露しながら、GRへの想いを語った。ニューヨーク出身の写真家、ミシャ・アーウィットさんが「GRで撮るSNAP 表現の個性や特徴」と題し、大きな一眼レフではとても撮れないような臨場感あふれるスナップの作例を紹介した。首から提げたGRを手に取り「最近は、シャ ワーを浴びるとき以外はこの“ネックレス”をしている。4月1日に手にして以来ずっと愛用している」と話した。
 


GRを肌身離さず持ち歩いていると語る、写真家のミシャ・アーウィットさん

 「GRで磨く技と流儀」と題した塩澤一洋さんのコーナーでは、GRの開発陣も登場。GRIIでは、マグネシウム合金のボディーを維持しながら、Wi- Fiを積むために軍幹部にモジュールを積んだ裏話を披露した。また、GRIIとスマホやタブレットを接続するアプリ「GR Remote」試作版を披露。わずか2ステップで端末のカメラロールに写真を転送する機能を追加予定だと発表した。また、「カスタム設定を編集したり、 メールで送ったりできる「マイセッティング編集アプリ」の試作画面も披露した。
 


ISO4000でも美しい画像と話す塩澤一洋さん(左)と試作中にアプリを披露するGRの開発陣

 トークショーの最後に「GRが引き出す人々の素顔」と題して登場した、写真家のハービー・山口さんは、「例えば男性が女性の写真を撮るなら一瞬の恋。男 性を撮るなら憧れの目線や尊敬。シャッターは、被写体の幸せを祈ってそっと切るものだ」と人物写真の極意を語った。GRについては「GRはポケットにすっ と入る。サブ機として持つと心強いし、メインのカメラとしても十分な性能だ。ナチュラルなスナップを撮るにもとてもいい。写真家としての人生を支えてくれ たカメラ」と評した。
 


GRは写真家としての人生を支えてくれたカメラと語る、写真家のハービー・山口さん

 最後に「GR」シリーズ誕生10周年のバースデーケーキが登場し、登壇者が勢揃いした記念撮影でイベントを締めくくった。
 


バースデーケーキを囲んで記念撮影。左からミシャ・アーウィットさん、インベカヲリ★さん、
赤羽昇社長、バービー・山口さん、鈴木光雄さん、塩澤一洋さん。


「GR」シリーズ誕生10周年のバースデーケーキ。GRでバースデーケーキを撮る参加者も