パロットが、陸・海・空を制覇! 「MiniDronesシリーズ」5機種を投入

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2015/07/17 20:45

 仏パロットは、「MiniDronesシリーズ」第2世代の「Jumping Night」「Jumping Race」「Airborne Night」「Airborne Cargo」「Hydrofoil」を9月に発売する。


「Jumping Night」(左)と「Jumping Race」

 「Jumping」は、専用アプリ「FreeFlight 3」を使用して、2.4GHz・5GHzの無線LANで操縦可能な地上用ロボット。本体には、広角レンズを備えたカメラを搭載しており、映像をスマートフォンやタブレット端末にライブストリーミング配信できる。また、撮影した写真や動画は、4GBの内蔵メモリへ直接保存ことも可能。

 内蔵スピーカーを通じて、一般的なロボットのようにその時の気分を「警告音」「沈黙」「不満」で表現するとともに、無線通話が可能なマイクも備える。タイヤを広げたモードと、タイヤを格納したコンパクトモードによって、あらゆるドライビングスタイルに対応し、「ロードプラン」でコースやアクションをプログラミングできる。ラインアップは、「Jumping Night」と「Jumping Race」の2機種。

 「Jumping Night」は、明るさを調整可能な高出力LEDを2基搭載。暗視対応ロボット。最高速度は時速7kmで、ジャンプは最大80cm。バッテリ駆動時間は20分。カラーは、Diesel、Buzz、Marshallの3色。税別価格は2万5800円。「Jumping Race」は、強力なエンジンと大型タイヤを搭載したレーシングモデル。「ブースト」モードを選択することで、最高時速13kmを実現する。ジャンプは最大75cm。バッテリ駆動時間は20分。カラーは、Jett、Max、Tuk-Tukの3色。税別価格は2万6800円。
 

「Airborne Night」(左)と「Airborne Cargo」

 「Airborne」は、小型・軽量なフライングロボット。「FreeFlight 3」からBluetooth Smartで操縦し、取り外し可能なプロペラ保護用のポリアミド製ハル(外装)で、屋内でも屋外でも飛行を楽しめる。本体には、大型ドローンで使われる3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、垂直カメラ、超音波センサを搭載しており、安定飛行を実現する。高速飛行や宙返りなど、アクロバット飛行もできる。機体が空中に投げられると、センサがそれを検知してエンジンを自動で起動し、空中で安定動作を保つ。ラインアップは、「Airborne Night」と「Airborne Cargo」の2機種。

 「Airborne Night」は、明るさが調整可能な高出力LEDを2基備えており、暗い場所でも飛行を楽しめる。最高速度は時速18km。バッテリ駆動時間は9分。カラーは、SWAT、Mac Lane、Blazeの3色。税別価格は1万7800円。「Airborne Cargo」は、およそ30gまでのフィギュアや玩具などを乗せて運べる、輸送型ドローン。最高速度は時速18km。バッテリ駆動時間は9分。カラーは、Mars、Travisの2色。税別価格は1万3800円。
 

「Hydrofoil」ドローン部を取り外して飛ばすこともできる

 「Hydrofoil」は、「FreeFlight 3」からBluetooth Smartで操縦する、水中翼船と合体可能なフライングミニドローン。エンジンをオンにすると、上部(ドローン部)が船体部から垂直な状態に保たれ、ドローン部の4基のプロペラによって、水面から5cmほど浮いた状態で、水面を滑るように疾走する。水面から浮くことで水の抵抗が減り、最高速度5.4ノット(時速10km)を実現し、すばやいターンを行っても転覆することはない。ドローン部を船体部から取り外せば、アクロバット飛行を楽しめる。空中での最高速度は時速18km。バッテリ駆動時間は7分。カラーは、Orak、New Zの2色。税別価格は2万1800円。
 

「今回の新製品で、陸・水・空を制覇」と語る、
パロットのクリス・ロバーツ JPAC地域担当バイスプレジデント兼マネージング・ディレクター

 製品発表会でクリス・ロバーツ JPAC地域担当バイスプレジデント兼マネージング・ディレクターは「今回の新製品で、パロットのミニドローンシリーズが陸、水、空を制覇したことになる」と話し、シリーズで遊べるフィールドが広がったことをアピールした。一方業務用のドローンについて「売り上げの5%を占めており、農業や鉱業など幅広い用途に使われている」と話し、業務用分野も今後拡大していく意向を示した。