日本マイクロソフト、新社長「平野体制」がスタート

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2015/07/03 15:55

 日本マイクロソフトは、新社長就任および新年度経営方針 記者会見を7月2日に開催した。7月1日付けで代表執行役社長に就任した平野拓也氏は「徹底した“変革”の推進」をスローガンに掲げ、新体制スタートの意気込みを語った。


7月1日付けで社長に就任した平野拓也氏

 2015年3月2日に開催した記者会見で、代表執行役社長に平野拓也氏、代表執行役会長に前社長の樋口泰行氏がそれぞれ就任することが発表された。社長交代発表からちょうど4か月。平野新社長がどのような方針を打ち出すのかに注目が集まっていた。

 平野新社長は、約10年前にマイクロソフトに入社した当時を振り返り「ITやビジネスの環境が大きく変わった。10年前のクラウドビジネスは試行錯誤を繰り返していたが、いまではビジネスが加速し、多くのユーザーが使っている。デバイス面では、PCが中心だった環境から、スマートフォンやタブレット端末を含む多様なデバイスが使われるようになった」と話した。
 

IT業界の10年を振り返る平野新社長

 このような環境の変化を踏まえ、「Microsoft/日本マイクロソフトはPCやタブレットなどデバイスを中心とした考え方から、人を中心にした考え方に移行しつつある。そのため、Windowsプラットフォームはもちろん、それ以外でも、人々がベストな体験を得られるサービスを提供したい」と方向性を示した。

 7月1日にスタートした2016年度の経営方針として、ワークスタイル変革のリーディングカンパニーを目指す「プロダクティビティとビジネスプロセス」、コネクテッドワールドのデファクトプラットフォームを実現する「インテリジェントクラウド」、革新的なパーソナルコンピューティング体験による「Windows 10+デバイス」と三つの重点分野を掲げた。
 

2016年度の三つの重点分野

 特に三つ目の「Windows 10+デバイス」は、7月29日にアップグレードが可能になるWindows 10を中心とした新たなユーザーエクスペリエンスを提供するというもの。平野新社長は「夏~年末にエキサイティングなデバイスが登場する。特にマウスコンピューターさんやフリーテルさんからWindows Phoneのアナウンスが出ている。これまで関わりがなかったデバイスメーカーからの問い合わせも増えている。お客様からの期待も強く感じている」として、手応えの強さを語った。
 

ユーザーから期待が集まる「Windows Phone」