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<地域No.1店舗の売れる秘訣・コジマ×ビックカメラ横須賀店>家電量販店×アウトレット専門店へ コジマ初となるインショップのソフマップがオープン

特集

2015/01/13 10:59

 2014年11月29日、コジマ×ビックカメラ横須賀店の中にソフマップ横須賀店がオープンした。コジマの店舗のなかでソフマップがインショップとして店を構えるのは今回が初。パソコンなどのデジタル機器、ゲーム機・ソフトを買い取るほか、中古品の販売を手がけており、家電激戦区の神奈川・横須賀臨港地区で、家電量販店×アウトレット専門店という新しいスタイルで地域No.1店舗を目指す。


コジマ×ビックカメラ横須賀店
店舗データ
住所 神奈川県横須賀市日の出町3-16-1
オープン日 2014年11月29日(ソフマップ横須賀店)
売り場面積 約4000m2
従業員数 約100人

職・住・遊・学が融合した街 他店と一線を画した店づくり



 神奈川県横須賀市の日の出町や平成町の周辺は、市が「海辺の複合リゾート都市」を掲げる地区で、高層マンションが建ち並んでいる。また、県立保健福祉大学や公共施設があり、さらには複数のショッピングモールなど、職・住・遊・学が融合した街として発展しつつある臨港地区だ。

 国道16号を主要道路としてクルマで訪れるのに最適で、平日、休日を問わず多くの来訪者があることから、この地域には家電量販店の出店も相次いだ。2014年には、ヤマダ電機がテックランドNew横須賀店を出店したほか、ノジマが初の自社運営となるノジマモール横須賀をオープンし、そのモール内にノジマ横須賀店を構えている。そんななか、10年以上も日の出町に根づいていたコジマNEW横須賀店が、2014年2月15日にビックカメラのコラボレーション店舗となるコジマ×ビックカメラ横須賀店としてリニューアルオープンした。カメラ量販店のビックカメラが得意とするデジタルカメラや関連商品を拡充したほか、冷蔵庫など大型の白物家電や玩具を大幅に増加。キャリーバッグなどトラベル関連商品なども新たに取り扱いを開始した。

さまざまな施設が建ち並ぶ横須賀臨港地区

コジマ×ビックカメラ横須賀店の近くにあるヤマダ電機テックランドNew横須賀店

 このリニューアルによって来店者が増えて収益も伸ばしたが、競合店との差を大きく引き離したかといえば必ずしもそうではなかった。しかも、ヤマダ電機テックランドNew横須賀店は目と鼻の先にあって価格や品揃えで激しい競争を繰り広げているし、ノジマ横須賀店はモールの集客を生かして新規顧客を増やしている。他店と一線を画すため、ビックカメラグループでは新しい店舗形態を模索し、コジマ主体の店舗で初となるソフマップ横須賀店をインショップとして2014年11月29日にオープンすることになった。

中古品で購入の選択肢を広げる 郊外で買取サービスを根づかせる



 コジマ×ビックカメラ横須賀店の中にソフマップ横須賀店をインショップとして出店したのは、他店との競争に勝つことを狙いとしているが、「もともとパソコンの買い取りが多かったし、ゲーム機の販売が好調だったため、デジタル機器やゲームソフトまで買い取りの幅を広げることがお客様を満足させることになると判断した」(コジマ×ビックカメラ横須賀店の網代義明店長)ためだ。ソフマップの買取サービスは業界でも定評がある。「そのノウハウをコジマの店舗でも身につけることができれば、お客様に価値を提供することにつながる」と、網代店長は考えたのだ。

 もちろん、買い取った機器やソフトは、店内で中古品として販売する。ソフマップ横須賀店の米山知明店長は、「ゲーム機が非常によく売れている」という。また、ファミリーに人気が高いのは、アミューズメント施設などにあるゲーム機で楽しめる妖怪ウォッチの妖怪メダルで「買い取りと販売ともに順調」と、米山店長は満足げだ。コジマ×ビックカメラ横須賀店の網代店長は、「インショップができる前と比べて、お子様の来店が増えただけでなく、ときには会社員の方が平日の会社帰りに来店してくださるようになった」とのことで、親が子どものために妖怪メダルを購入しているようだ。

買い取った機器やソフトは、店内で中古品として販売する

アミューズメント施設などにあるゲーム機で楽しめる妖怪ウォッチの妖怪メダル

 ソフマップ横須賀店のオープンに伴ってコジマ×ビックカメラ横須賀店も売り場のレイアウトを変更。パソコン売り場を2倍に拡大したほか、サプライ品も増やしている。ソフマップ横須賀店で中古パソコンを販売しているので、新品が売れるかどうかが気になるが、「中古品があるからこそ新品が売れる」と、コジマ×ビックカメラ横須賀店の網代店長は断言する。中古品を置くことによってパソコン購入の選択肢が広がるためだ。さらに、網代店長は「横須賀臨港地区でパソコンを購入するなら、まずは当店に来店していただくというサイクルを構築したい」との考えを示している。逆に新品によって中古品が売れなくなる可能性があるが、ソフマップ横須賀店の米山店長は「お客様の用途によっては中古のほうが適しているケースがある」としている。パソコンの知識が高いといわれるソフマップのスタッフがお客様にきちんと説明することによって、新品と中古品の両方ともに販売を増やしていく方針だ。

パソコン売り場を2倍に拡大した

 新品に中古品が加わって品揃えが強固なものとなったコジマ×ビックカメラ横須賀店。サポートでも来店者が満足する体制を整えている。郊外で買取サービスを根づかせながら、販売を増やしていくサイクルを構築する。

サポートでも来店者が満足する体制を整えている

店長が語る人気の理由――コジマ×ビックカメラ横須賀店 網代義明 店長、ソフマップ横須賀店 米山知明 店長



 コジマ×ビックカメラ横須賀店の網代店長は、千葉や埼玉にあるコジマの店舗を経験し、2014年2月のリニューアルに伴って店長を任されることになった。インショップのオープンというリニューアルによって、「お客様にさまざまな角度から提案できる」と自信をみせる。

 ソフマップ横須賀店の米山店長は、ソフマップ町田店で副店長を経験。「町田はパソコン上級者が多かったが、横須賀はファミリーが多い。中古のよさを、わかりやすく伝えていく」という。

 コジマ×ビックカメラ横須賀店のメイン顧客は40万人規模を誇る横須賀市民。両者とも「お客様に新しい店舗形態を提供していく」としている。

■人気の理由
・ビックカメラとのコラボでデジタル機器の品揃えを充実
・ソフマップ横須賀店によって中古品の買い取りを強化
・新品と中古品の販売によって購入の選択肢を広げた


※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2015年1月5日付 vol.1561より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは