MMD研究所、「iPhone 5s」とAndroid端末の通信速度調査、47都道府県主要都市で実施

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2014/03/13 18:38

 MMD研究所は、NTTドコモ、KDDIau)、ソフトバンクモバイルのそれぞれの「iPhone 5s」とAndroid端末を使って、47都道府県の主要都市(340か所)で通信速度を調査し、結果を発表した。

iPhone 5sのダウンロード平均スピードはソフトバンク版が最速



 調査は、2014年2月18日~3月1日に47都道府県の340か所で実施。ドコモ、au、ソフトバンクモバイルの「iPhone 5s」とドコモ「Xperia Z1 f SO-02F」、au「isai LGL22」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 302SH」を使用し、通信速度テストを行った。調査スポットは、調査都道府県の主要都市の駅・ランドマークをランダムに抽出した。計測には「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを利用し、10~19時の時間帯に同条件下で各端末3回計測を行い、平均値を記録した。役所、大学、商業施設、スタジアムなどは、施設のメイン入り口付近で計測した。なお、調査スポットのLTE化率は100%だった。

 「iPhone 5s」のキャリアごとのダウンロード平均スピードは、47都道府県平均でソフトバンクが27.59Mbps、ドコモが23.55Mbps、auが20.79Mbpsで、ソフトバンク版iPhone 5sが最速だった。調査スポットでのiPhone 5sの最速値は、ドコモが山梨県「山梨大学(甲府キャンパス)」で67.10Mbps、auが神奈川県「横浜中華街 朝陽門」で61.43Mbps、ソフトバンクが群馬県「JR前橋駅 南口」で68.65Mbpsだった。
 

「iPhone 5s」のキャリアごとの通信スピード


 全調査スポットのダウンロード平均スピードの結果を10Mbpsごとに6段階に区分けして通信速度の分布をみると、全340か所のうち、20Mbps以上のダウンロード平均スピードが出た調査スポット数は、ソフトバンクが246か所で72.4%、次にドコモが175か所で51.5%、auが161か所で47.4%となった。キャリアごとに分布をみていくと、ドコモとauは「10Mbps以上20Mbps未満」の調査スポットが最も多く、ともに138か所40.6%となった。ソフトバンクは「20Mbps以上30Mbps未満」の割合が最も高く、33.8%だった。 
 

「iPhone 5s」のダウンロード平均スピード別調査スポット分布

Android端末はソフトバンクとドコモが接戦



 Android端末のキャリアごとのダウンロード平均スピードは、47都道府県平均でソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 302SH」が27.80Mbps、次にドコモ「Xperia Z1 f SO-02F」が僅差の27.55Mbpsで続いた。au「isai LGL22」は22.67Mbpsだった。調査スポットでのAndroid端末の最速値は、ドコモが福岡県「福岡天神・大丸パサージュ広場」で88.37Mbps、auが山形県「JR米沢駅 改札」で72.14Mbps、ソフトバンクが山梨県「山梨大学(甲府キャンパス)」で63.17Mbpsだった。 
 

Android端末のキャリアごとの通信スピード


 全調査スポットのダウンロード平均スピードを6段階に区分けして、通信速度の分布をみると、20Mbps以上のダウンロード平均スピードが出た調査スポット数は、340か所のうち、ソフトバンクが244か所の71.8%、次にドコモが218か所で64.1%、auが170か所で50.0%となり、iPhoneと同様の順序となった。キャリアごとの分布でiPhoneとの違いが出たのはドコモで、20Mbps以上の割合がiPhoneに比べ10%以上高かった。また、ドコモは、50Mbps以上の割合が3社のなかで最も高い7.9%だった。
 

Android端末のダウンロード平均スピード別調査スポット分布