オリンパス、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼「OM-D E-M10」、大型EVFを搭載

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2014/01/30 18:40

 オリンパスイメージングは、質感の高い金属製の本体に明るく見やすい大型電子ビューファインダーを搭載したマイクロフォーサーズシステム規格のミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M10」を発売する。カラーはシルバー、ブラックの2色で、シルバーは2月末、ブラックは3月に発売する。

OM-D E-M10

OM-D E-M10

 極薄で小型・軽量のボディに、「写真を撮る道具」として、一眼ならではの魅力を凝縮したミラーレス一眼カメラ。極薄型ながら、確かな手ざわりを感じる金属製2ダイヤルや、手に吸いつくようにホールドできるグリップ、光軸上に配置したファインダーなどで、構えやすく見やすい直感的な操作を実現している。

 サイズを超えた高感度性能で、暗所のディテールや色再現を保ち、夜景や暗い室内での撮影で威力を発揮する有効画素数1605万画素のLive MOSセンサや、独自の画像処理技術「ファインディテールII」を搭載。また、フラッグシップモデル「E-M1」から継承した特定色をより忠実に再現する「リアルカラーテクノロジー」に対応する画像処理エンジン「TruePicVII」を搭載する。

 上位機種「E-M5」から継承したEVF(電子ビューファインダー)は、動きの速い被写体の撮影でも色残像のない、144万ドットの高速・高精細液晶が、すみずみまでクリアでナチュラルなファインダー像を実現。倍率は約1.15倍(35mmフィルム換算で約0.57倍相当)、視野率は100%で、アイポイントは20mmとのぞきやすく、すばやく快適な撮影をサポートする。

 表示モードは、撮影対象や状況に応じて、画質優先の「標準」とスピード優先の「高速」を使い分けることができる。明るい屋外の撮影では、バックライトの輝度を上げ、暗い室内では下げることで、目の明順応・暗順応による視覚誤差を軽減する「キャッツアイコントロール」や、ファインダーをのぞきながら2ダイヤルで直感的に操作できる「クリエイティブコントロール」を備える。ファインダースタイルは3種類から選択できる。

 手ブレ補正は、従来のボディ内手ブレ補正機構では難しかったファインダー像に手ブレ補正効果を反映する「ボディー内3軸VCM手ぶれ補正」を搭載。光軸回転ブレや低速シャッター撮影時の4隅の揺らぎは、センサを回転することで補正する。さらに、「IS-AUTOモード」によって本体の動きを自動感知して、あらゆる方向の手ブレ補正を制御し、流し撮りにも自動で対応する。

 動画撮影時は、「3軸VCM手ぶれ補正」に加えて、電子手ブレ補正を組み合わせた専用の「M-ISモード」を備え、歩きながらの撮影など、振れ幅の大きいゆっくりしたブレも強力に補正する。

 「81点FAST AF」と、毎秒8コマの高速連写機能を搭載。画面を広く、細かくカバーするAF(オートフォーカス)ターゲットによって、エリア内のどの位置にある小さな被写体にも、瞬時にピントを合わせることができる。また、究極のピンポイントAFを実現する「スーパースポットAF」や、ポートレート撮影時に瞳にピントを合わせる「瞳検出AF」などを備える。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、UHS-IやEye-Fiカードにも対応する。サイズは幅119.1×高さ82.3×奥行き45.9mmで、重さは約396g。

 価格はオープンで、実勢価格は、ボディ単体が8万円前後、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」が付属する「OM-D E-M10 14-42mm EZレンズキット」が9万5000円前後、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」が付属する「OM-D E-M10 EZダブルズームキット」が11万円前後の見込み。

 オリンパスイメージングは、1月29日から各製品発売日前日まで、「OM-D E-M10」(「レンズキット」「ダブルズームキット」含む)を予約したうえで、購入・応募した人に、マクロレンズコンバーターレンズ「MCON-P02」をもれなくプレゼントする「OM-D E-M10予約キャンペーン」を実施する。