ニコン、EVFを搭載した高級コンパクトデジカメ「COOLPIX P7800」

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2013/09/05 19:05

 ニコンは、電子ビューファインダー(EVF)とバリアングル液晶モニタを搭載し、マニュアル操作による本格的な撮影が楽しめる多機能・高性能のコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P7800」を10月10日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は6万5000円前後の見込み。

COOLPIX P7800

COOLPIX P7800

 有効1219万画素の1/1.7型の裏面照射型CMOSセンサ、焦点距離6.0~42.8mm(35mmフィルム換算で28~200mm相当)の光学7.1倍ズームのNIKKORレンズを搭載。広角側での開放F値がF2、望遠側ではF4と明るく、手ブレやノイズを低減し、ズーム全域にわたって解像感の高い画像を得ることができる。

 毎秒約8コマの高速連写機能や、レンズシフト方式手ブレ補正(VR)機能、広角側でレンズ前約2cmまで被写体に迫るマクロ撮影機能を搭載。7枚羽根絞りによって自然なボケ味を表現できる。また、CMOSセンサの高速性能を生かした自動連写合成技術によって、シーンモードの「夜景」(「手持ち撮影」設定時)での撮影ではブレやノイズを抑えて人物を明るく描写し、「逆光」(「HDR」設定時)では、白トビや黒ツブレを抑えた豊かな階調表現を実現する。

 約92万ドット、視野率100%で、便利な視度調節機能を備えた電子ビューファインダー(EVF)と、より明るく省電力なRGBW方式を採用したバリアングル液晶モニタを搭載し、撮影シーンに合わせて柔軟に撮影スタイルを選択できる。切り換えボタンを押すか、液晶モニタの画面を内側にして収納すると、表示がEVFに切り換わる。バリアングル液晶モニタは、従来の約1.7倍の高輝度で表示する「屋外撮影モード」で、晴天下の屋外でも見やすい。

 多彩な表現を実現する「P/S/A/M」の四つの露出モードをすばやく設定できるモードダイヤルや、±3段の範囲を1/3刻みで画像の明るさを思い通りに調整できる露出補正ダイヤル、露出やピントを固定できるAE-L/AF-Lボタン、スムーズに撮影設定変更ができるクイックメニューボタンを備え、マニュアル操作による本格的な撮影の楽しさと快適さを両立した。静止画に加え、ステレオ音声つきフルHD動画を撮影でき、シャッタースピードや絞り、ISO感度などを自由に設定できるカスタム動画モードを備える。

 ボディは軽くて堅牢なマグネシウム合金製。記録媒体はSDXC/SDHC/SDメモリカードで、約86MBの内蔵メモリを搭載する。サイズは幅118.5×高さ77.5×奥行き50.4mmで、重さはバッテリ、SDメモリカード込みで約399g。新製品の小型LEDライト「LD-1000」やワイヤレスリモートコントローラー「WR-R10/WR-T10」など、システムを拡張する多彩な別売アクセサリに揃える。