マカフィー、国別のAndroidに対する感染被害を月ごとにグラフ化

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2013/09/05 12:31

 マカフィーは、近年脅威が拡大しているAndroid搭載端末の各国での感染被害状況を月ごとにグラフ化して、自社ブログで紹介している。

2013年1~4月のAndroidの国別感染被害状況

2013年1~4月のAndroidの国別感染被害状況

 2013年各月のトップ10の検出サンプルには、正規のアプリケーションを偽装する、感染したデバイスから情報を盗み取る、勝手にプレミアムSMS(課金されるソーシャル・ネットワーキング・サービス)メッセージを送信する、感染したデバイスからルート権限の奪取を試みる、不正なアドウェアを表示するといった詐欺プログラムが含まれる。

 2013年1月には、100か国以上のユーザーがこれらの脅威のうちの少なくとも一つに感染していた。それ以降、被害が発見された国の数は増え続けており、さらに「Obad」のような、新しく、より複雑なマルウェアも発見されている。国ごとの感染数は毎月変化する可能性はあるが、被害が多い上位国はほぼ決まっているといえる。

 Androidマルウェアについても同様の状況で、最も古株のウイルスの一つで、依然として勢いが衰えないマルウェアファミリー「FakeInstaller」は、ロシアをはじめとする旧ソ連邦諸国で広く蔓延。トロイの木馬化されたアプリとして感染し、機密情報を盗み取る「GinMaster」ファミリーは、中国で猛威を振るっている。また、「FakeRun」や「AdwoLeaker」などのアドウェアモジュールは、アメリカ、インド、日本で多くの感染が確認されている。

 勝手にプレミアムSMSメッセージを送信するマルウェアは、「FakeInstaller」のようにゲームやアプリのインストーラーを偽装するケースは多くないが、壁紙アプリやバッテリ・セーバー・アプリのように見せかけて、被害者から料金をだまし取る場合がある。この種の脅威は、特にアメリカ、スペイン、英国、シンガポール、中国、香港、日本、台湾で目立っている。

 マカフィーは、どの国からも一つ以上の脅威を発見しているとして、知らないサイトからのアプリのダウンロードを避けるように求めるとともに、これらの脅威からデバイスを保護するために、信頼できるモバイル・セキュリティ・ソリューションのインストールを勧めている。