ハイアール、三洋「AQUA」ブランドを引き継いだ洗濯乾燥機「AQW-DJ6000」を発売

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2012/05/11 15:08

 ハイアールジャパンセールスは、5月10日、三洋電機から引き継いだ「AQUA」ブランドの新製品として、ドラム式洗濯乾燥機「AQW-DJ6000」を6月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は20万円前後の見込み。

「AQUA」ブランドのドラム式洗濯乾燥機「AQW-DJ6000」

 ハイアールアクアセールスは、1月に三洋電機から中国のハイアールへの株式譲渡と三洋アクアからの社名変更によって発足した。白物家電で世界No.1のシェアを誇り、世界165カ国で事業を展開するハイアールの傘下で、日本市場向けにAQUAブランドの洗濯機、冷蔵庫を販売している。

 中川善之社長は、「発足から4か月が経過し、アクアブランドの認知度が高まっている。中国・青島の生産拠点では、これまで冷蔵庫の生産を行ってきたが、洗濯機はこれが初めて。生産レベルは日本と同じ水準、あるいはそれ以上なので、世界一厳しい目をもつ日本の消費者にもきっと満足していただける」と自信をみせた。

日本展開に自信を見せる中川社長

 「AQW-DJ6000」は、布痛みが少なく、洗浄力が高いと最近注目を集めている洗濯板に着目。手で揉んだり擦ったりするのと同じ効果を生むドラム層内部の洗濯板状のバッフル3枚で、繊維の奥のガンコな泥汚れをしっかり洗い落とす。

洗濯板の形状を参考にしたバッフル

 三洋の洗濯機の特徴「オゾン機能」も搭載。有機物の分解効果が高いオゾンをマイクロバブル化して水に注入することで、洗剤だけでは落としきれなかった襟元や袖口の皮脂汚れを落とす。また、オゾンを水で洗えないスーツや靴などにかけることで、除菌・消臭する「エアウォッシュα」機能を備える。

洗濯して1年たったワイシャツ。右はオゾンすすぎで皮脂汚れをしっかり落としたもの。左は水道水によるすすぎで黄ばんだもの

 風呂の残り湯をオゾンで除菌し、水道水の使用量を約5Lにまで抑える「アクアループダイレクト」機能や、布量や布質、水温をセンサで検知し、自動で運転を制御して最大約16%の消費電力を抑える「ecoモード」を搭載する。サイズは幅636×奥行き698×高さ1122mm。洗濯容量は、洗濯・脱水で9kg、乾燥で6kg。