【ベルリン発】海外の家電見本市では、日本ではほとんどお目にかからない類いの白物家電が展示してあったりする。実は「ローカル」なのは日本で、つまりは、欧米で売っているが日本では販売していない家電たちである。さらにいえば、ベルリンの家電量販店をいくつか回ったところ、白物家電コーナーの日本メーカー製品はパナソニックの冷蔵庫や洗濯機があった程度。欧州では、日本メーカーの存在感が薄いのだ。「IFA2011」の白物家電から、ユニークな製品を拾った。

家電のスマートフォン連携を提案する韓国勢



 IFA2011のキーワードは、「SMART」に尽きる。多くのメーカーが、何らかのかたちで「SMART」をうたった製品を並べていた。白物家電でも、その状況は変わらない。例えば、LGエレクトロニクスのホームエレクトロニクスコーナーで最も大きく展示していたのは、スマートフォンと連携する冷蔵庫と洗濯乾燥機、オーブンレンジ、そして掃除機だ。白物家電のネット連携が騒がれるなかで、具体的な製品にまで落とし込んできたことは注目に値する。

オーブンレンジの上にワイヤレスマーク。無線LANに対応しているということだ

スマートフォンアプリからレシピを選んで調理

冷蔵庫の液晶に保存している食材などをメモ。スマートフォンと連携する

全自動で動くロボット型掃除機もネット連携。スマートフォンでラジコンのように操作する

 サムスン電子も、ネットやスマートフォンとの連携をアピール。タッチパネルで簡単に操作することができるなど、使いやすさを訴えていた。

洗濯乾燥機にも液晶ディスプレイ。もちろんネット対応だ

すべての家電をスマートフォンで管理。電力消費量などをチェックできる

ロボット掃除機が多くのメーカーから登場



 全自動で動くロボット掃除機といえば、米アイロボット製「ルンバ」が有名。IFA2011では、多くのメーカーがロボット掃除機を展示していた。もちろん性能差はあるが、実際の使いやすさは人によって異なるのだろう。

 日本では、海外メーカーの掃除機として知られているのは英ダイソンだが、実は欧州メーカー製の掃除機は結構多い。現在、欧州の一大家電グループ、エレクトロラックスの傘下にある独AEGの掃除機は、カラーバリエーションが豊富で、ブースが非常にカラフルだった。機能よりデザインを重視するあたりは、いかにも欧州メーカーらしい。

AEGは日本では「AGE-Electrolux」で知られるドイツの家電ブランド。デザイン性はさすがに高い

LGのブースでもカラフルな自動掃除機を発見。カラーバリエーションを揃えるのは、世界的なトレンドといえそうだ

日本では考えられない驚きの家電やデザインも!



 日本ではほとんどみることがない海外家電も紹介しよう。まず、ドイツの家電メーカーブランド、Miele(ミーレ)。このメーカーのブースでは、アイロン台が印象的だった。スタンド部に水タンクを内蔵し、強力なスチームがウリ。使わないときは、コンパクトに収納することもできる。

インパクトのあったMieleブランドのアイロン台

 韓国Coway(コーウェイ)のブースにあった空気清浄機は、睡蓮鉢や火鉢のようなフォルム。下部から空気を吸い込んで、3ステップで空気を浄化する。独特のデザインが気になるアイテムだ。

独特なデザインが特徴のCowayブランドの空気清浄機

 また、日本で徐々に認知され始めている中国ブランド、Haier(ハイアール)は、カラフルな冷蔵庫を出展。日本で見かける日も遠くないかもしれない。

デザインを重視しているHaierブランドの冷蔵庫

 そもそも白物家電は、生活に密着しているぶん、その国の文化や習慣を映し出すもの。一定の普遍性をもつAV機器と比べて、ローカル色が強くなる製品だ。ただ、サムスン、LG、ハイアールなど、韓国や中国勢の製品は、欧州人に受け入れられて成功している。日本製品が欧州でさらに活躍することを期待したい。