三菱電機、「GIGA.TV」対応の液晶テレビ「ML10/LB10シリーズ」を発売前に披露

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2011/04/26 19:18

 三菱電機は、映像配信サービス「GIGA.TV」対応の液晶テレビ「REAL」の新製品「ML10/LB10シリーズ」を、5月10日の発売前に報道陣に披露した。

 「ML10/LB10シリーズ」は、フェイス・ワンダワークスが提供する映像配信サービス「GIGA.TV」に業界で初めて対応した液晶テレビ。32V型「LCD-32ML10」、26V型「LCD-26ML10」、22V型「LCD-22ML10」、19V型「LCD-19LB10」の4機種をラインアップする。

携帯電話で購入したコンテンツの権利情報を赤外線で送信すると「ML10/LB10シリーズ」で視聴できる

 映像配信サービス「GIGA.TV」は、液晶テレビ「ML10/LB10シリーズ」をインターネットに接続することで視聴する方法と、携帯電話で視聴する方法がある。例えば、携帯電話向けの「GIGA.TV」で購入したコンテンツの権利情報を「ML10/LB10シリーズ」に赤外線で送信することで、携帯電話で見たコンテンツの続きをテレビで視聴することができる。また、友人の家に「ML10/LB10シリーズ」があれば、そのテレビに携帯電話の赤外線でコンテンツの権利情報を送信し、視聴するという使い方もできる。

 コンテンツ料金は、テレビにクレジットカード情報を入力する方法のほか、携帯電話経由でコンテンツを購入した場合は、携帯電話料金と同時課金での支払いもできる。フェイス・ワンダワークスの今本旭上席執行役員・開発部長は、「テレビ向けの映像配信サービスは、クレジットカード番号を入力する手間や抵抗感など、決済方法がユーザーが伸び悩む要因の一つになっていた。『GIGA.TV』のコンテンツ料金が携帯電話料金に課金できる」として、テレビ向け映像配信サービスでユーザーを掘り起こす意気込みを示した。また、「購入したコンテンツの権利を携帯電話で持ち運んで別のテレビで視聴できるなど、今までにないサービスを実現した。『ML10/LB10シリーズ』に搭載したことで、別々の世界にいたテレビと携帯電話の世界が融合できる」と強調した。

フェイス・ワンダワークスの今本旭上席執行役員・開発部長

 現段階で対応しているのはNTTドコモの携帯電話だけだが、今年中をめどに各キャリアのスマートフォン向けのサービスも開始する。今年中または来年3月までに、auやソフトバンクモバイルの携帯電話にも対応する予定。

 「GIGA.TV」の携帯電話向けサービスは4月18日から開始しており、サービス開始時点での映像コンテンツ数は300タイトル。映像に加え、今後は音楽やコミック・雑誌などの電子書籍など、順次拡大していく。さらに、他社にプラットフォームを開放して、コンテンツを拡充していくことも検討している。

 三菱電機が「GIGA.TV」を採用したことについて、フェイス・ワンダワークスの今本上席執行役員は、「いっしょに新たな扉を開くことができ、大変光栄に思う。液晶テレビだけでなく、レコーダーやカーナビなどにも対応機器を拡大したい。当社が保有する携帯電話コンテンツの300万会員を対応機種に誘導することで、新たな市場を開拓したい」と抱負を語った。