マカフィー、エネルギー産業を狙うサイバー攻撃Night Dragonに関するレポート

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2011/03/24 17:36

 マカフィーは、3月24日、世界の石油・エネルギー・製薬会社を狙うサイバー攻撃「Night Dragon」について考察した「世界のエネルギー産業を狙うサイバー攻撃」レポートを発表した。

 Night Dragonは、2009年11月から世界の石油・エネルギー・製薬会社を攻撃。標的とするインフラストラクチャに、組織的かつ斬新な手法で侵入する。攻撃者の関心は、運用中の油田やガス田生産システム、現地調査と入札関連の財務文書などのファイルに集中しており、これらのファイルは、侵入先ホストや複数の企業間でイントラネットを相互接続したネットワークサーバーを介してコピーされた。攻撃者が使用したテクニックには、遠隔地の人物に侵入先システムの完全な制御を提供するRATツールなどが含まれていた。

「Night Dragon」の攻撃手順

 このような悪質なグループによるサイバー攻撃は急増している。これまでは、軍事システム、政府機関、軍部のPCがターゲットにされていたが、現在では世界的な企業にも脅威が及んでいる。とくにエネルギーセクターを標的にしているが、使用するツールとテクニックはどの業界に対しても非常に有効に働く。マカフィーは、企業は機密情報や知的財産を保護するために、デジタル資産の脆弱性を評価し、悪用と攻撃から保護する必要がある、と警告している。