CP+2011、カメラの名脇役、周辺機器やアクセサリあれこれ

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2011/02/11 11:56

 カメラと写真映像の展示会「CP+2011」。今回、目立つのはカメラの周辺機器やアクセサリの出展が多いこと。しかも、カメラ愛好者の広がりを如実に示しているブースが多い。カメラを引き立たせる“名脇役”の注目ブースを紹介しよう。

女性層を取り込め! アクセサリゾーン



 今、デジタルカメラ業界の注目は「女性」に集まっている。コンパクトデジカメはもちろん、ミラーレス一眼でも一眼レフでも、“カメラ女子”は新たな巨大マーケットなのだ。当然、周辺機器やアクセサリメーカーも、女性を新たな購入者として取り込もうとしている。


お花畑に見立てた撮影スペース


 三脚メーカーのベルボンは、ブースでカラフルな三脚を参考出品。ブースの中央に花を置いて三脚を使って自由に撮影できるスペースを設置している。一般の三脚も出展しているが、ブースのスタッフは「デジカメを愛用している女性の獲得がポイント」と話していた。


参考出品のカラフルな三脚


もちろん一般向けの三脚も


 ハクバ写真産業も、「今回は女性の購入を促すアクセサリ品の展示を充実させた」(スタッフ)という。同社は、この春に発売する豊富なカラーバリエーションを揃えたカメラケースやロングチェーンストラップ、座布団型のカメラカバーなどを出展している。


カメラケースは複数の色が揃う

ロングチェーンストラップ


座布団型のカメラカバー


 もちろん、性別を問わない製品も数多く出展。とくに、静電気や水などからデータを保護しながら、SDカードを48枚も収納できるケースが注目を集めていた。また、デジタル一眼の内蔵ストロボを生かすディフューザーなどを体験できるコーナーも設置している。


48枚収納のSDカードケース


ディフューザーの体験コーナー


「写真をプリントするする喜びを伝えたい」



 三菱電機は、新発売のデジタルカラープリンタ「CP-D707D」を展示。コンビニエンスストアや家電量販店関係者への提案を行っている。さらに、フォトプリントの楽しさを訴えるブースに仕上げている。


デジタルカラープリンタ「CP-D707D」


 「CP-D707D」は、高さ340×幅275×奥行き446mmと、従来モデルよりコンパクトなのにも関わらず、写真ペーパーを2巻搭載できるようにして写真L判サイズ900枚分の印刷を可能にした。ブースにはキオスク端末を設置して、実際に印刷したプリントも展示している。「デジタル化によって、プリント需要は減少している。しかし、写真をプリントする喜びを伝えたい」(スタッフ)と、展示からは利用提案の熱気が伝わってくる。


デジカメプリントのキオスク端末を設置


業者向けのフォトプリント受発注管理システム


Wi-Fiで「つながる」ことをアピール



 「CP+2011」のコンセプトの一つである「つながる」をアピールしているのは、アイファイジャパン。SDカード「Eye-Fi」シリーズのデモで、デジカメの「Wi-Fiデジカメ」への変身を訴えている。


SDカード「Eye-Fi」


 デモは、デジカメで撮った写真データが、全自動でタブレット端末に保存されるというもの。「当社のメモリカードが便利であることを来場者に伝えていきたい」(スタッフ)としている。


撮った写真を全自動でタブレット端末に保存


フォトプリントの「楽しさ」を訴求



 ナナオは、カラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」の体験コーナーで、プリントとモニタの色合わせが誰でも簡単にできることをアピール。「デジタルフォトの楽しさを訴える」(広報関係者)との意気込みだ。


「EIZO EasyPIX」の体験コーナー


 「簡単」をキーワードにユーザーを広げるだけでなく、3月に発売予定の液晶モニタ「ColorEdge CG275W」で、画面にこだわる層の取り込みを狙う。「CG275W」は、専用キャリブレーションセンサを内蔵したことで、精度の高い色合わせができる。


「ColorEdge CG275W」で色合わせ


 ナナオは、2月12日まで、フルHD液晶モニタ「FORIS FS2331」と「EIZO EasyPIX」のモニターキャンペーンを実施している。