Sandy Bridge購入者は要注意 2月2日のBCNランキングでも売れてました……

特集

2011/02/04 14:15

 「Sandy Bridge」のコードネームで呼ばれる第2世代のIntel Core プロセッサに搭載するIntel 6シリーズチップセット(開発コードCougar Point)に不具合が発見され、1月31日に米インテルがリコールと出荷停止を実施。それを受けて、店頭では販売を中止する動きが出ている。一方で、対象となるCPUが、2月2日の時点でもまだ売れていたという事実がBCNランキングのデータから判明した。

 BCNランキングによれば、不具合が発覚した2月1日、CPU全体に占める該当CPU(Intel Core i5 と Core i7 クアッドコアのシステム)の台数比率は25.9%。インテル日本法人から発表があったのは2月1日の午後2時近くで、午前中は通常通り販売していたということだろう。翌日の2日は、台数比率が8.1%。一部の地域では対応が遅れているのがわかる。


 米インテルは、影響を受ける可能性があるIntel 6 シリーズチップセットであっても、メーカーから根本的な対策が告知されるまで、当面はそのまま安心して利用できるとしているが、該当するCPUを購入した人は注意が必要といえそうだ。

 第2世代のIntel Core iシリーズは、発売日の2011年1月9日にはCPU全体の販売台数の72.6%を占めるなど、順調な売れ行きをみせていた。その後も、日によって波はあったものの、高いパフォーマンスを期待して購入する人は後を絶たなかった。

「Sandy Bridge」は1月9日に出荷開始したばかりだった
(写真は、2010年6月に開催されたインテルの発表会で撮影したもの)

 出荷停止とリコールを受けて、関連機器メーカーも動き出した。例えば日本ギガバイトは、該当するマザーボードの出荷停止と返品受付けを軸とする対応策を発表している。今回の不具合は、製品の販売、購入者へのサポートなど、メーカーや販売店に大きな影響を及ぼすことになる。(BCN・佐相彰彦)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。