日本エイサー、ダブルタッチパネル液晶でキーボードレスのPC「ICONIA」

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2010/12/15 20:24

 日本エイサーは、12月15日、14型タッチパネル液晶を二つ搭載し、キーボードをもたないタッチタブレットPC「ICONIA(アイコニア)」を2011年2月以降に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は14万円前後の見込み。

 ボブ・セン社長は、発表会で「今年は家電製品が盛り上がった。PCも法人、個人ともに回復したが、いまひとつ元気が足りない気がする」と国内PC市場を振り返り、「当社は15.6型ノートパソコンを主軸に販売に取り組んだ。来年も引き続きノートPCに力を入れていく」と意気込みを語った。

タッチタブレットPC「ICONIA」を披露するボブ・セン社長と瀬戸和信シニアマネージャー(左)

 2011年に発売するタッチタブレットPC「ICONIA」は、世界で初めて14型タッチパネル液晶を二つもつことが特徴。まずは、最新技術に敏感な人をメインターゲットにするが、ニンテンドーDSのような2画面の特徴を生かし、ゲームユーザーへの訴求も視野に入れている。さらに、「医療での利用にも可能性がある」(ボブ・セン社長)と、法人にもアプローチしていく構えだ。

世界で初めて14型タッチパネル液晶を二つ搭載

 主なスペックは、CPUがCore i5、4GBのメモリ、640GBのHDD、OSにはWindows 7 Home Premium 64ビット版。USB3.0やBluetooth 3.0+HSを搭載する。二つのタッチパネル液晶の解像度は、それぞれ1366×768。2画面のうち、下に位置する液晶には、「バーチャルキーボード」を表示することができる。

 「ICONIA」は、日本エイサーのノートPCのラインアップでは、ハイエンドの位置付けとなる。瀬戸和信プロダクト&マーケティングコミュニケーション部マーケティングコミュニケーション課シニアマネージャーは、「実際に使ってみて、心にググッとくる感覚だった」と表現した。

「バーチャルキーボード」を表示して文字入力もできる

 製品発表と同時に、円高情勢を背景に「円高パソ安」と銘打って一部製品の価格を最大1万5000円値下げすることを発表。会見の最後に、キャラクターに起用した菅直人総理そっくり芸人のテルさん、鳩山由紀夫前総理そっくり芸人のヒヨドリ来留夫さんが登場し、テルさんが「人々の生活になくてはならないPCを、円高の恩恵でより安く手にしていただきたい。“パソ高”を阻止するために、“買わせ介入”する。国民のパソコン生活のために全力を尽くしていく所存です」と、アピールした。「円高パソ安」対象製品は、キャンペーンサイトで確認できる。

菅総理そっくり芸人のテルさん、鳩山前総理そっくり芸人のヒヨドリ来留夫さんが、一部製品の価格を最大1万5000円値下げする「円高パソ安」をアピール