PC・デジタル製品の年間販売数量No.1メーカーを称える「BCN AWARD 2011」を2011年1月に控え、2010年の年間トップシェアをかけた戦いも残り1か月となった。エコポイント特需+年末商戦で、各ジャンルとも競争は激化。現時点で昨年の“王者”に代わってトップを獲得するメーカーが出てきている。「BCNランキング」の2010年1月1日~11月21日の累積シェアで、新しい“王者”が誕生する可能性が高いジャンルと、2位に勢いのあるジャンルをレポートする。

HDDケースはCFD販売がトップ、昨年の王者を引き離す



 HDDケース部門は、シー・エフ・デー(CFD)販売が25.1%のシェアでトップに立っている。「玄人志向」のブランド力が、年を追うごとに高まっている印象だ。昨年の覇者、センチュリーは17.6%で2位。差は7.5ポイントとやや開いているが。残り約1か月でどのような戦いが繰り広げられるのか。 


TDKがトップのBDメディア、2位との差は3.8ポイント



 ブルーレイディスク(BD)メディア部門では、TDKが25.9%のシェアでトップを維持している。昨年トップのソニーは、21.4%のシェアで2位。しかし、差は3.8ポイントと微妙だ、年末商戦でテレビが売れればBDプレーヤーが売れ、必然的にBDメディアも売れていく。まだ勝負の行方は分からない。 


SSDはインテルが40%のシェアで圧倒的トップ



 高速化・大容量化・低価格化が進むSSD(フラッシュメモリドライブ)部門は、インテルが40.0%のシェアで圧倒的な強さを誇っている。昨年トップのバッファローは12.6%で3位。13.2%で2位に食い込んでいるのは、バッファローと同じメルコグループのCFD販売で、グループとしての追撃が見もの。 


セキュリティソフトはトレンドマイクロが首位堅持、シマンテックが追撃



 セキュリティソフト部門は、昨年BCN AWARDを獲得したトレンドマイクロが43.4%のシェアで1位を走る。2位のシマンテックも28.5%と健闘し、前週は15.3ポイントだった差を14.9ポイントに縮めてきた。しかし、コンスタントに売れていくソフトだけに、残り1か月での逆転は難しいかもしれない。 


MIDIはローランドが首位を維持、2位のヤマハもシェアを伸ばす



 MIDI(電子楽器デジタルインタフェース)部門は、昨年トップのローランドが35.5%のシェアで1位。これまで「EDIROL by Roland」で展開していたブランドを、9月に「Roland」に統一したことも、認知の拡大につながっている、2位のヤマハは、25.2%と前週(25.1%)から0.1ポイント伸ばしている。 


PCゲームはイーフロンティア、「FF14」のエニックスが追う展開



 PCゲーム用ソフト部門は、イーフロンティアがシェア29.8%でトップを維持。人気のオンラインRPG「FINAL FANTASY XIV」(FF14)を擁するスクウェア・エニックスが14.4%で2位。ともに前週からシェアに変化がないという状況だが、年末・クリスマス商戦でどう動くか。(BCN・佐相彰彦) 



*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。