経営悪化でT・ZONE廃業、サードウェーブが「ドスパラ」として運営

ニュース

2010/11/30 19:14

 MAGねっとホールディングス(小森祐作社長)は、11月29日開催の取締役会で、秋葉原でPCパーツショップ「T-ZONE PC DIY SHOP」を運営する連結子会社のT・ZONEストラテジィの全事業廃止を決議した。

11月30日、秋葉原の「T-ZONE PC DIY SHOP」はシャッターが閉まり、店舗前には引越し業者のトラックが駐車していた

 「T-ZONE PC DIY SHOP」は、1999年10月に現在の店舗での営業を開始。独自の多岐にわたる品揃えで顧客の信頼を得てきた。しかし、品揃えを維持するためには売り場面積の一定の確保が必要なこと、また一店舗体制で、大量仕入れによる値引きができないことで営業利益が伸び悩み、2010年の3月期は営業損失が4800万円と赤字に転落していた。

シャッターには廃業を知らせる貼紙が

 MAGねっとホールディングスは、グループ事業を見直し、現在のPC関連製品の販売事業の利益水準では店舗の継続は困難と判断し、T・ZONEストラテジィの全事業の廃止を決定した。

 これに伴い、現在T・ZONEストラテジィが保有しているPC関連製品の販売事業に関する資産を、PC専門店「ドスパラ」を運営するサードウェーブに譲渡。サードウェーブが「T-ZONE PC DIY SHOP」の店舗所在地で、「ドスパラ」の屋号で営業する。

 PC関連製品の販売事業に関する資産の譲渡価格は、T・ZONEストラテジィの簿価相当額となる見込みで、MAGねっとホールディングスは判明次第発表するとしている。