パナソニック、15秒で起動するモバイルPC「Let'snote」、合皮ジャケット付き

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2010/09/28 18:56

 パナソニックは、モバイルノートPC「Let'snote」の新製品として、本体を保護する合皮製ジャケットを備える「CF-J9」2モデルを、10月15日から順次発売する。価格はオープン。個人向けモデルは店頭とPC直販サイト「マイレッツ倶楽部」で販売するほか、カスタマイズに対応する法人向けモデルも11月8日から販売する。

合皮製ジャケットが付属するモバイルPC「Let'snote CF-J9」

 「CF-J9」は、「Let'snote」として初めてワイド画面を採用した10.1型ワイド液晶のモバイルPC。プライベートでもビジネスでも活躍するこれまでの「Let'snote」の基本性能を踏襲しながら、ジャケット付きのデザインを取り入れた。別に保護ケースを用意する必要がなく、カバンから取り出してすぐに使うことができる。

 ラインアップは、CPUにCore i5-460M(2.53GHz)を搭載するハイパフォーマンスモデル「CF-J9L」と、Core i3-370M(2.40GHz)を搭載するスタンダードモデル「CF-J9N」の2モデル。

Let'snoteのハイパフォーマンスモデル「CF-J9L」とスタンダードモデル「CF-J9N」

 持ち運びに適した軽量ボディと長時間駆動を追求し、「CF-J9L」は重量が約1205g(ジャケット装着時)で約12時間(付属のLバッテリ)、「CF-J9N」は約1185g(ジャケット装着時)で約7.5時間(付属のSバッテリ)を実現した。実勢価格は「CF-J9L」が18万円前後、「CF-J9N」が12万円前後の見込み。

Let'snote CF-J9L

 PC本体を保護する合皮製のジャケットが付属する。ジャケットのカラーは「CF-J9L」がパンサーブラック、「CF-J9N」はシフォンホワイト。女性が使うことを意識してデザインしたシフォンホワイトは、ヒロタデザインスタジオの廣田尚子氏が手がけた。

ヒロタデザインスタジオの廣田尚子氏

 発表会で廣田氏は「手に持ったときにしっくりくる素材を使用して『使いやすさ』を追求した。また、緩やかな曲線のラインで女性らしさを演出したことで『愛着』をもってもらうことをコンセプトにデザインした」という。立ったままでもしっかりとPCをホールドして操作できるよう、底面にはハンドストラップを備える。ジャケットは、取り外すこともできる。

底面にはPCをしっかりホールドするベルト付き

 このほか、高速起動を実現するユーティリティソフト「クイックブートマネージャー」を搭載。「CF-J9L」の起動時間は15秒で、従来モデル「CF-R9」の30秒から短縮し、天板を開いてすぐにPCが使えるよう工夫した。

 キーボードは、キーの左上と右下の角を丸くしたリーフ型キーボード。指が動く方向の角を丸くしたことでキーを打つときに指が引っかかりにくく、誤入力を防ぐ。また、天板の開閉がしやすいよう、画面のフレームには細かい凹凸を設けることで滑りにくくしている。

誤入力を低減するリーフ型キーボード

 ジャケット装着時、一般的な机の高さである76cmからの底面落下試験、天板に対する100kgfの加圧振動試験などの試験をクリアし、万が一の落下や圧力に対する堅牢性を備えている。

 無線通信は、IEEE802.11a/b/g/nに準拠する無線LANのほか、モバイルWiMAXに対応する。主な仕様は、2GBのメモリ、OSがWindows 7 Home Premium 32/64ビット。コネクタはUSB端子3基に加え、HDMI端子1基も装備する。ストレージは、「CF-J9L」が128GBのSSD、「CF-J9N」が160GBのHDD。それぞれ統合ソフト「Microsoft Office Home and Bisiness 2010」搭載モデルも選択できる。

開閉しやすいようフレームには細かい凹凸を設けた

 PC直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、「CF-J9」の各仕様をカスタマイズできる。例えばプレミアムエディションなら、CPUをCore i7-640M(2.80GHz)にできるほか、メモリを4GBにしたり、OSをWindows 7 Professional 64ビットにしたりできる。またジャケットは、店頭モデルのパンサーブラック、シフォンホワイトに加え、カーディナルレッド、イーグルブラウンの4色から選ぶことができる。

奥田茂雄AVCネットワークス社ITプロダクツビジネスユニットビジネスユニット長

 発表会で、奥田茂雄AVCネットワークス社ITプロダクツビジネスユニットビジネスユニット長は「『Let'snote』のユーザーは男性が多い。今回の新製品で女性層を増やし、市場のシェアを高めていく。『Let'snote』ユーザー全体の4分の1は女性にしたい」と意欲をみせた。