ハイアールジャパンセールス、国内最大容量のドラム式洗濯乾燥機

ニュース

2010/09/15 18:46

 ハイアールジャパンセールス(杜 鏡国社長)は、9月15日、ファミリー層に向けた戦略製品として、国内最大容量のドラム式洗濯乾燥機「JW-MD1080A」を11-12月上旬に発売すると発表した。これまでは、単身者などをターゲットに小型タイプを中心に冷蔵庫洗濯機のラインアップを拡充してきたが、ユーザーターゲットを広げる。

 ドラム式洗濯乾燥機「JW-MD1080A」は、洗濯容量10kg・乾燥容量8kgで、国内最大容量。実勢価格は10万円台前半を見込む。他社の大容量機に比べて2割前後安いというコストパフォーマンスと、布団が洗えることをアピールするキャッチ「ふとんラクラクドラム」を前面に出すなど、製品の特徴を打ち出して訴求する。騒音や振動を低減する振動制御技術や、水量と電気使用量を節約する「節約モード」など、日本の洗濯事情とニーズを吸い上げて開発している。 

発表会には辺見えみりさんがゲストとして登場し、華を添えた

 中国ハイアールグループの周雲傑・高級執行副総裁は、世界165か国以上で展開するグローバル戦略について、市場に参入する際の隙間戦略「Get in」、主流ルートに進出して差異化商品を販売する「Stay in」、ローカルブランドをつくり上げる「Leadership」という三段階を説明し、「日本市場は、参入から8-9年を経て、今回のドラム式洗濯乾燥機「JW-MD1080A」で本格的に第二段階(Stay in)に入った」と、今後の日本市場での展開に自信を示した。 

中国ハイアールグループの周雲傑・高級執行副総裁

 ハイアールジャパンセールスの篠田誠副社長によると、日本市場へのドラム式洗濯乾燥機の投入は、2年半ほど前から検討していたという。「ドラム式洗濯乾燥機市場が、洗濯機市場全体の3%程度だった当時、ハイアールブランドのドラム式洗濯乾燥機へのニーズはなかった。しかし、構成比が約25%まで拡大した現在、商品化を前提に販売店でヒアリングしたところ、ニーズの高まりを感じた」と、商品投入の理由を語った。初年度の販売台数目標は1万5000台だが、「決して消極的なわけではない。まずは業界の方々、お客様に認めてもいたい」としたうえで、「今後もファミリー向けの第2弾、第3弾を投入していく」と意欲を示した。

ハイアールジャパンセールスの篠田誠副社長