朝日新聞出版、和月伸宏ら50人が描く『週刊 新マンガ日本史』、電子書籍化も

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2010/09/08 15:18

 朝日新聞出版は、分冊百科『週刊 マンガ日本史』の後継企画として、マンガ家陣を一新し、読者が選んだ好きな日本史人物50人を描く『週刊 新マンガ日本史』を10月12日に創刊する。A4サイズオールカラーで、毎週火曜日発売。同時に、『週刊 マンガ日本史』を電子書籍化し、iPhone、iPad用に販売することを発表した。

『週刊 新マンガ日本史』創刊号

 『週刊 マンガ日本史』は、2009年10月に創刊した分冊百科形式の週刊誌。個性豊かなマンガ家陣が、日本の歴史人物を独自の視点でオールカラーで描いて人気を集め、累計560万部を突破した。

 『週刊 新マンガ日本史』では、『週刊 マンガ日本史』の読者と朝日新聞のウェブ会員120万人に「好きな日本史人物」をアンケート。結果を時代別に区分して選んだ上位50人を、日本のマンガ界を代表する作家陣が描き下ろす。

 取り上げる人物と作家陣は、創刊号『ヤマトタケル』が『るろうに剣心』の和月伸宏、4号『額田王』が『のだめカンタービレ』の二ノ宮知子、25号『黒田官兵衛』が「灼熱―HEAT―」の池上遼一、35号『雷電為右衛門』が『鋼の錬金術師』の荒川弘、37号『高杉晋作』が『SIDOOH士道』の高橋ツトム、40号『篤姫』が『ベルサイユのばら』の池田理代子、45号『津田梅子』が『超時空要塞マクロス』の美樹本晴彦など。

 創刊号は、『週刊 マンガ日本史』全50号のダイジェストブックが付いて特別価格180円。2号以降は490円。

 発表会で教育・ジュニア編集部の中村正史部長は、「作家陣で初めに依頼したのは池田理代子先生。池田先生が引き受けてくださることで、他の作家の先生もついてきてくれると思った」とコメント。

教育・ジュニア編集部の中村正史部長

 池田氏は「NHK大河ドラマでまだ皆さんの記憶に新しいこと、少女マンガの王道を行くために、華やかな『篤姫』を選んだ。『ベルサイユのばら』を連載していたとき、小学生の女の子たちがフランス革命のことをもっと知りたいと、活字の世界史の本を読んだ。今回も『週刊 新マンガ日本史』を読んだ子どもたちが、活字の歴史の本を読んでくれたらうれしい」と作品に込めた思いを語った。

池田理代子氏

 10月5日まで発行する『週刊 マンガ日本史』全50冊は電子書籍化し、iPhone、iPad用に販売する。電子版はマンガ部分の24ページで、毎号230円。無料でダウンロードできる専用のストアアプリから購入。売れているランキングなどから読みたい号を選択できる。ストアアプリは今月中にリリース予定。

 朝日新聞出版は、「iPadはビジュアルコンテンツとの親和性が高い。プリント版の好調な売れ行きから、デジタル版にも期待がもてる」(デジタル・ライツ部の勝又ひろし氏)としている。