シャープ、100GBの記録容量をもつ3層式BD-Rを7月30日に発売

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2010/07/16 19:20

 シャープは、7月16日、ブルーレイディスク(BD)の新規格「BDXL」に対応した3層式BD-R「VR-100BR1」を7月30日に発売すると発表した。すでに発表済みで同時発売予定の「ブルーレイ3D」ディスク再生対応のBDレコーダー「AQUOS ブルーレイ」新製品2機種で利用できる。

 従来の2層式BDの50GBの2倍、100GBの記録容量を実現。地上デジタル放送をDRモード(放送そのままの画質)で約12時間、BSデジタル放送を約8.6時間録画できる。例えばDRモードの場合、連続ドラマ11話分(1クール)を1枚のBDに記録することが可能。価格はオープンで、実勢価格は5000円前後の見込み。 

3層式BDメディア「VR-100BR1」

 対応するBDレコーダーは、7月30日に発売する「AQUOS ブルーレイ」の新製品「BD-HDW700」と「BD-HDW70」。同社とパイオニアの光ディスク事業の合弁会社であるパイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング(PDDM)が、世界で初めて開発した3層式/4層式BDの録画・再生ドライブを搭載している。

 記者会見で、シャープの中村恒夫・執行役員AVシステム事業本部本部長は、地上デジタル放送の完全移行を背景にレコーダーの買い替え需要によって、レコーダー市場の販売台数が、2010年度に前年比139%、11年度には113%と2ケタ成長が予測されるなか、「BDXLは市場の伸びを支える新技術。10年上期に3%、下期に55%、11年度に100%をBDXL対応レコーダーにする」との方針を示した。 

中村恒夫・執行役員AVシステム事業本部本部長

 シャープは、2001年2月に世界で初めてハイビジョンレコーダーを発売した開拓者。小田守・AVシステム事業本部副本部長/PDDM副社長は、「基幹デバイス技術やハイビジョン録画技術など、両社が長年培ってきた技術を統合し、結集した技術によって実現した3層式/4層式BDの録画・再生ドライブよって、次世代レコーダーでもハイビジョンをリードしていきたい」と、自信を示した。

小田守AVシステム事業本部副本部長/PDDM副社長