Windows 7搭載の最新のパソコンは、すぐれたAV性能を備え、エンタテインメントを存分に楽しめる機種が多い。地上デジタル放送が視聴できる「地デジパソコン」もその一つ。ここでは、大手各社の地デジパソコン夏モデルを使いながら、その特徴やメリットを紹介する。第4回は、オンキヨーのデスクトップパソコン「E713A9B」だ。音響機器メーカーだけに、他のパソコンとはひと味違うサウンドが体験できる。

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23型液晶一体型大画面パソコン、黒が引き締まる鮮やかな画質



 オンキヨーのE713シリーズ「E713A9B」は、地上・BS・110度CSデジタルテレビチューナーやBDドライブを搭載した23型液晶一体型のパソコンだ。本体は艶のあるブラックで、液晶下部にスピーカーを搭載している。液晶の解像度は1920×1080画素のフルハイビジョン。画質は黒が引き締まり、鮮やかですばらしい。視野角も広く、家族など複数で見るにも問題なし。背面のスタンドを倒せば角度の調節も可能。スタンドはしっかりした作りで、安心感がある。

オンキヨー「E713A9B」

 インターフェースは左右と背面に搭載。USB2.0ポートが6基のほか、eSATA、IEEE1394も備えているので、拡張性は十分。外付けHDDをeSATAにつなげば、高速データ転送が可能だ。AVパソコンらしくHDMI入力端子を備えており、PS3などのゲーム機と接続することができる。もちろん、パソコンの電源は入っていなくてもいい。HDMI出力を備えている別のパソコンのディスプレイとしても利用できる。

インターフェースは左右と背面に搭載

 また、ライン入力とリアスピーカー出力の兼用端子やセンタースピーカーやサブウーファーの出力端子など、音にこだわるオンキヨーらしい装備も付いている。ネットワーク機能は、ギガビット対応LANとIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANを搭載。Bluetoothは搭載していない。ACアダプタの出力は入力AC100-240V、出力DC19.5V。

他のパソコンとはひと味違うサウンド



 液晶下部に搭載しているスピーカーは5W×2で、直径10cmのウーファー振動板相当の振動板面積をもつ専用スリムスピーカーユニットを採用。厚みのあるサウンドが再生できる。ツインマグネットを使い、強い駆動力を得ながらも薄さ10mmにまとめているのがポイントだ。

世界で初めてパソコンに高音質技術「DTS Premium Suite」を搭載

 世界で初めてパソコンに米dts社のPC向け高音質技術「DTS Premium Suite」を搭載したことも見逃せない。他のパソコンとはひと味違うサウンドを体験できる。マルチチャンネルのロスレス・オーディオをスタジオマスターと同じ音質で再現する「DTS-HD Master Audio」や、パソコンとホームシアターシステムを光ケーブルで接続してマルチチャンネルソースを楽しむ「DTS Connect」などが利用できる。
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CPUはCore i5-650のハイパワー



 OSはWindows 7 Home Premium 64ビット版が搭載されていたが、32ビット版にもできるセレクタブルOSを採用している。リカバリによりOSを再インストールできるのだ。基本的には64ビット版で問題はないが、手持ちの古いソフトウェアや周辺機器が動作しない場合などに有効だ。

Windows 7標準のベンチマークプログラムで計測

 CPUはハイパワーなCore i5-650、メモリは4GB。32ビット版のOSは、メモリを約3GBしか利用できないので、4GBの大容量メモリを活用しきるためにも64ビット版を利用したい。HDDは1TBで、こちらも余裕のサイズ。Windows 7のベンチマークプログラムでチェックしたところ、基本スコアは4.9となった、CPUは7.0と高く、メモリとHDDも5.9と上々だ。グラフィックスがCPU内蔵の機能を利用しているので4.9と平均的。しかし、一般的な作業ならまったく問題のないレベルだ。

ウェブカメラ搭載、操作ソフト「YouCam 3」で留守中の監視も可能



 入力デバイスは、フルサイズのキーボードとホイール付きの光学マウスが付属している。どちらも無線接続で、カラーはブラック。本体との統一感がある。マウスは、シンプルな3ボタンタイプ。パソコンでの作業をバリバリこなしたいなら、買い替えてもいいだろう。

テンキー付きのフルキーボードとシンプルなマウスが付属

 そのほか、液晶上部に130万画素のウェブカメラを搭載しているので「Skype」などのアプリケーションを利用してビデオチャットができる。また、ウェブカメラ操作ソフト「YouCam 3」をプリインストールし、動画を撮影して「YouTube」にアップロードしたり、留守中の自宅を監視することも可能。録画だけでなく、多彩なエフェクトを掛けたり、文字を書き込むこともできる。
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「Station TV」や「テレビNaviガジェット」でテレビを楽しむ



 テレビ視聴ソフトには、「Station TV」を採用している。起動には30秒近くかかってしまうので、他の作業中でも「Station TV」を起動しておくといいだろう。チャンネル切り替えは3秒ほどだ。オススメ番組やドラマの特集などの情報をデスクトップに常時表示するアプリケーション「テレビNaviガジェット」も搭載している。

テレビ視聴ソフトは「Station TV」。「テレビNaviガジェット」は番組情報のチェックに便利

 地上・BS・110度CSデジタルテレビチューナーは、それぞれ2基ずつ備えているので、ダブル録画ができる。録画形式はMPEG2-TSで、ビットレートは地デジのハイビジョン放送で約17Mbps。BS・110度CSデジタルハイビジョン放送では最大24Mbpsとなる。1TBのHDDに、最高画質で最大85時間の録画が可能だ。

 BDメディアに、ハイビジョン映像をダイビングすることもできる。必要なシーンだけをカット編集して残すことも可能だ。もちろん、BDビデオはフルHD映像で楽しめる。

パソコンの電源がオフでも音楽が楽しめる「iPod Dock」を搭載



 注目は、パソコンの電源がオフでも音楽が楽しめる「iPod Dock」を搭載していること。本体の右側面の下側にあるスライドを引き出すと、「iPod Dock」が現れる。iPodをつないで音楽を再生すると、音がパソコンのスピーカーから出力されるのだ。Universal Dockシステムを採用しており、アダプタを使ってさまざまなiPodを接続できる。ただし、ドックコネクタを搭載していない古いモデルと第3世代iPod、第2世代iPod touch、iPhoneには対応していない。

スライド式の「iPod Dock」にiPodを装着

 音質は、iPod用の外付けスピーカーとしてもハイレベルだ。ただ、デジタルで出力するパソコンのサウンドと比べると、若干音質が低下するのは残念。音量の調節はもちろん可能で、パソコンを使っていないときのBGMプレイヤーとして最適だ。装着中はパソコンから給電されるので、充電器としても利用できる。

 「E713A9B」は、高音質と高品質な液晶を備えているので、地デジのコンテンツを堪能するにはぴったり。パソコンとしての性能も上々だ。実勢価格は18万9800円前後で、オフィスソフト非搭載モデル「E713A9」なら16万9800円前後。お手頃価格ながら、メインマシンとして十分な活躍をみせるだろう。(アバンギャルド・柳谷智宣)

【E713A9Bの主なスペック】
CPU:Core i5-650(3.2GHz)
OS:Windows 7 Home Premium 64ビット(32ビット版付属)
メモリ:4GB
HDD:1TB
液晶ディスプレイ:23型ワイド(1920×1080画素)
サイズ:幅587×奥行き183-345×高さ480mm
重さ:約10.1kg

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