NTTぷららは4月23日、映像配信サービス「ひかりTV」に関する2010年度の事業戦略を発表した。今夏をめどに3D(立体)映像のコンテンツを提供するほか、年度末までに会員数140万人の獲得を目指す。

 「ひかりTV」は、映画やドラマなどを好きなときに視聴できるサービス「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」や、多彩な専門チャンネルを提供するテレビ向け映像配信サービス。利用するには、NTT東日本またはNTT西日本が提供する光回線に加入する必要がある。最小構成「基本放送プラン」の料金は月額1050円。 

第1四半期内に3Dコンテンツを提供。写真はパナソニック「VIERA(ビエラ)」による試聴

 「3D元年」といわれる今年、「ひかりTV」では、第1四半期内に3Dコンテンツを試験的に提供することを明らかにした。具体的なコンテンツのジャンル・内容は調整中。3D伝送方式は「サイド・バイ・サイド方式」で、3D対応テレビで表示方式を切り替えて視聴する。

 現在、ハイビジョン(HD)画質で映像を提供しているのは30チャンネルだが、年度内にはこれを40チャンネルに拡大する。VODのHD画質のコンテンツも、現在の3000本程度から3500本以上に増やす。VODでは、ユーザーの視聴行動をもとに番組をオススメするレコメンドサービスも開始する。さらに、使い勝手を高める機能として、BD/DVDレコーダーがなくても放送中の番組をはじめから視聴できる「スタートオーバー機能」を年度内に試験的に導入する。 

開発中のHDD内蔵チューナー

 専用端末として、これまで非搭載だったHDDを内蔵したチューナーを6月に提供。このチューナーは、7月からは携帯電話やモバイルPCでの予約録画に対応する予定だ。年度内には、ホームネットワークの規格「DLNA(Digital Living Network Alliance)」に対応した機器と連携できるようになり、別の部屋にあるテレビやPCで録り溜めたコンテンツをチューナー経由で楽しむこともできるようになる。 

「ひかりTV」は09年3月末で会員が100万人を突破

 このほか、デジタルテレビの双方向サービスを利用した電子商取引(tコマース)を7月から開始。会員向けのショッピングサイトとして、まずは一部の商品に限定してスタートする。

 板東浩二代表取締役社長は、09年3月末で会員が100万人に達したことを発表。08年3月にサービスを開始して以来、右肩上がりで会員数が伸び続けた理由について、「サービス、操作性、料金の三つの取り組みが評価された」と説明した。

 同社は09年度、専門チャンネルのチャンネル数拡大や、VODのコンテンツ拡充、テレビやPCなど「ひかりTV」対応製品の推進、専用端末の操作性の向上などに力を入れ、サービスの基本機能を高めてきた。

板東浩二代表取締役社長