シャープ、「LED AQUOS」第二弾はスタンダード、若者や価格重視層がターゲット

ニュース

2010/02/08 18:52

 シャープは2月8日、2月15日から順次発売する液晶テレビ「LED AQUOS」第二弾「Sシリーズ」の説明会を開催、製品を公開した。

 リビングの大画面でテレビを楽しみたい30-50代のファミリーをターゲットに、40V型以上で展開する「LED AQUOS」第一弾「LXシリーズ」に対し、第二弾の「Sシリーズ」は、「若者やリーズナブルな価格を重視する人」(井手岡完治・AVシステム事業本部・液晶デジタルシステム第1事業部商品企画部副参事)をターゲットにしたスタンダードモデル。第一弾にはない32V型を加え、52V、46V、40Vをラインアップし、幅広い層の獲得を目指す。

LED AQUOS Sシリーズ。人気の32V型もラインアップ

 09年11月発売の第一弾「LXシリーズ」は、従来は高価格だったLEDバックライト搭載モデルを普及レベルの価格に下げたことで、売り場で注目を集めた。その結果、年末は好調な売れ行きで、店頭では品薄状態になったほど。需要に対応するため、10年1月に生産体制を整え、LXシリーズとSシリーズをバランスよく供給できるようになった。

アナログ放送停波やオリンピック、エコポイントが消費マインドを高揚

 2010年は、バンクーバーオリンピックやエコポイント延長、さらには2011年7月に控えるアナログ放送停波に向け、消費マインドの高揚を追い風に販売を加速していく。LEDバックライト搭載モデルは、2010年度にラインアップ構成比を半数にする計画で、直下型LEDバックライトの独自技術を強みに他社製品との差異化を図っていく考えだ。

12月までの延長が決まったエコポイント制度の状況を説明

 10年12月までの延長が決まったエコポイント制度をめぐっては、4月の改正省エネ法施行を境に、3月末と4月以降で対象製品が変わることになる。同社でも「現行製品の何割かが対象から外れる」(永沼広行・AVシステム事業本部・液晶デジタルシステム第1事業部商品企画部主事)が、新基準値を満たした新製品を順次投入することで、旧製品の入れ替えを行っていく方針。消費者は、エコポイント対象商品を選択基準の一つとして重視しているため、ニーズに応えたいとしている。