ソニーとDiscovery、IMAXで合弁会社設立、3Dテレビ放送を米国で2011年に始動へ

ニュース

2010/01/06 18:55

 ソニーDiscovery Communications(Discovery)、IMAX Corporation(IMAX)の3社は、1月6日、3D映像を米国で放送する専用テレビネットワークの合弁会社を設立すると発表した。豊富なコンテンツや専門技術、テレビ番組放映網、運営力を結集し、2011年に米国で3D映像を家庭で視聴できる環境を目指す。

ソニーは「CEATEC JAPAN2009」で3Dテレビをアピール

 新合弁会社で、ソニーは米国子会社のSony Corporation of America を通じて、Discovery、IMAXと対等なパートナーになる予定。まずは米国でビジネスを開始し、3Dテレビの普及を図るとともに、3D市場で同ネットワークの長期的なリーダーシップを構築する。将来は、米国以外の特定地域における映像の配給も検討する。

 ネットワークでは、3Dで試聴するのにふさわしい高品質なコンテンツを提供。具体的には、Discovery、Sony Pictures Entertainment、IMAXと、ほかのプロバイダーがもつ自然史、宇宙、探検、冒険、工学、科学、技術、映画、子ども向け番組などを予定する。 

ソニービルでは旭川市旭山動物園の3D映像を公開(1月17日まで)

 ソニーは、広告や番組提供者の獲得支援、現在と将来の3D映画、音楽・ゲーム関連の3Dコンテンツのテレビ権利化の検討、販売店でのクロスプロモーションを担う。一方、Discoveryは、加入者獲得やテクニカルサポートを含むネットワークサービス、自社コンテンツの3D化権利などを提供し、全米で13あるテレビネットワーク網でのクロスプロモーションを図る。また、IMAXは、全米の自社劇場でのプロモーションを展開するとともに、将来の3D映画のテレビ権利化を推進し、自社所有の映像関連特許や3D技術をライセンスする。