大日本印刷(DNP)、三菱樹脂、ソニーは11月17日、植物原料プラスチックを主材料とする世界初のICクレジットカードを3社共同で開発し、「MasterCard Worldwide(マスターカード)」の承認を得たと発表した。

植物原料プラスチック ICクレジットカードのサンプル

 同カードは、素材の質量の46.5%が植物由来の材料(ポリ乳酸)でできており、枯渇性資源使用の削減や温室効果ガス増加の抑制などの特性をもつ。

 これまでクレジットカードとして実用化するための技術的な課題とされてきた磁気ストライプ、エンボスなどの加工適性と長期間使用に対する耐久性について、各社共同で技術開発を行い、ISOやJIS規格など国際クレジットカードの適用規格に適応する耐久性と信頼性を実現した。

 さらに、接触ICチップと、ソニーが開発した非接触ICカード技術「FeliCa」の搭載にも成功。これにより、電子マネー、ポイント、社員証・学生証など入退場ゲート等のアプリケーションを搭載した多機能ICクレジットカードとしての利用が可能となる。

 今回、植物原料プラスチックを現行のクレジットカードに使われているポリエステルの代替原料として適用するために、DNPはカード構造の設計と製造技術、三菱樹脂はカード用シートの特殊設計と製造技術を開発。ソニーは数千時間におよぶ高温高湿下での環境試験の評価条件設定等の技術開発のとりまとめを行った。

 今後、DNPはソニーおよび三菱樹脂と共に、FeliCa搭載型の多機能ICカードを中心として植物由来のプラスチックを主材料とするICクレジットカードのさまざまなビジネス展開を推進。2012年までに約15億円の売り上げを見込むとしている。