ニワンゴ、インターフェイスを刷新した「ニコニコ動画(9)」スタート

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2009/10/29 21:09

 ニワンゴは10月29日、同社が運営する動画サービス「ニコニコ動画(ββ)」のバージョンアップを行い、新たな機能を追加した「ニコニコ動画(9)」(にこにこどうが きゅう)としてスタートした。

ニコニコ動画(9)

 今回のバージョンアップでは、主にユーザーインターフェイスの改善を行い、前バージョンと比べて動画の検索や登録などをより簡単にできるように工夫しているという。

 トップページのレイアウトを変更。画面上部の動画カテゴリをまとめて見やすくした「カテゴリグループ」を新設。「エンタ・音楽・スポ」、「教養・生活」、「政治」、「やってみた」、「アニメ・ゲーム」、「アイマス・東方・ボカロ」の合計6つのカテゴリを設け、動画を探しやすくしている。

 また、動画に関しては、より気軽に動画を登録できる「とりあえずマイリスト」と、動画再生後に各関連ページへジャンプできる「動画再生後メニュー」を新たに搭載する。

 「とりあえずマイリスト」は、気に入った動画を保存しておく従来の「マイリスト」機能とは別に、動画の一時的な登録をしておける押し出し式のもの。一般会員は100件、プレミアム会員なら500件までの登録が可能で、その件数を超えると古いものから順番に消えていく。気になった動画を気軽に「とりあえずマイリスト」に登録し、長くとっておきたいものに絞って「マイリスト」へ移動できる。また、「とりあえずマイリスト」への登録時に、動画についての感想などをメモしておくことが可能。

動画再生後メニュー

 一方、「動画再生後メニュー」には動画の再生後に現れる画面。「とりあえずマイリスト」へ登録するかどうかの選択後に、7つのアイコンを表示。掻くアイコンをクリックすることで、「もう一度再生」「この人の他の動画」「ブログに貼付」「コミュニティに投稿」などの機能が利用できる。

 さらに、「マイリスト」に掲載した情報など、「ニコニコ動画」上の自分に関する情報を集めたレポート「ニコレポ」作成の機能を追加。「マイリスト」への動画登録のほか、ユーザー生放送の開始、動画の投稿などの行動が「ニコレポ」に一覧として表示される。さらに、他のユーザーを登録しておくと、そのユーザーの「ニコレポ」も閲覧できる。なお、「ニコレポ」の公開状態は、「すべてのユーザーが見られる」「本人しか見られない」のいずれかに設定が可能。

世界の新着動画

 このほか、ニコニコ動画に投稿された新着動画を「ニコニコ生放送」の機能を利用してユーザー同士で鑑賞する「世界の新着動画」を追加。その日に投稿された動画をランダムで再生し、1つの動画を30秒間再生した後、このまま視聴するか否かのアンケートを表示。回答に「いいえ」が多かった場合には次の新着動画へスキップする。

(左から)夏野剛・ドワンゴ取締役と西村博之・ニワンゴ取締役

 新タイトル「ニコニコ動画(9)」は、ニワンゴ曰く、同サービスが今回で9回目に大きくバージョンアップされたことにちなんで、名づけたもの。しかし、発表会の席上で本当は12回目のバージョンアップなのでは、という記者からの質問も。これに対して夏野剛・ドワンゴ取締役は「名前を決めてから数えた。本当は9月に開始する予定だったが間に合わず。次に10月9日の開始を目指したが、それもなんとなく間に合わなかった」と、本当とも冗談ともつかない受け答え。終始リラックスしたムードで、西村博之・ニワンゴ取締役とやり取りしながら発表会を進行した。

 あわせて、「ニコニコ動画(9)」のプロモーションイベントとして、夏野・西村の両氏が全国8都市をめぐる「ニコニコ大会議2009~2010 ニコニコ動画(9)全国ツアー」を開催することも発表。各地での開催ごとに新機能・新サービスの先行発表などを行うほか、各地で活躍する「ニコニコ動画」の人気者達がゲストとして出演するという。

全国ツアーの応募ページ

 同ツアーに参加するには、Web上での応募が必要。参加者は抽選となり、当選者のみにメールで連絡する。なお、抽選ではプレミアム会員が優先される。ツアーは、11月14日に仙台でスタートし、2月6日までの期間中、金沢、高知、福岡、大阪、名古屋、札幌、広島の各地で順次開催される。