不況下でも薄型テレビやレコーダーなどデジタル家電の需要は2ケタ増と好調

特集

2009/04/08 15:40

 不況でもデジタル家電の販売は好調――BCN(奥田喜久男社長)は、全国の大手家電量販店から実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、薄型テレビ、レコーダー、パソコンの08年12月-09年3月の販売台数・金額は前年同月比で2ケタ増を記録したと発表した。消費不況が叫ばれるなか、デジタル家電は価格下落も追い風になり、需要を取り込んでいる。

 個別にみると、液晶・プラズマを合算した薄型テレビは、2011年7月に迫った地上デジタル放送への完全移行に向けたアナログテレビの買い替え需要の拡大や価格下落、40V型以上の大型モデルで低価格化が進んだことで、08年12月の年末商戦を底に台数・金額は急速に回復した。台数は09年2月以降、30%増で推移する一方、税別平均単価は3月には10万円を割り込んだ。


 レコーダーも、薄型テレビと歩調を合わせ12月から台数・金額とも、伸び率はプラスに転じた。特に、前年同月比30%近くまで拡大した金額の伸び率が目立つ。レコーダー全体に占める構成比で09年3月に台数で6割、金額では8割目前に迫ったブルーレイディスク(BD)レコーダーの普及や、薄型テレビとのセット販売などが後押ししたようだ。


 パソコンは構成比で8割を占めるノートPCが好調で、08年の年末商戦から台数は前年同月比2ケタ増を維持しているが、09年1月は22.5%、3月は19%と、伸び率は鈍化している。金額は前年割れが続いており、マイナス幅が拡大している。昨年から市場を牽引した低価格のミニノートPCが人気を集めたことで、単価下落がパソコン全体に波及したことが要因とみられる。


 好調なこれらの製品とは対象的に、デジタルカメラは台数・金額とも厳しい状況が続いている。平均単価は下げ止まったが、金額は年末から前年を下回り、台数も1-2月こそ前年並みを確保したが、3月は前年割れとなった。

 顔検出などの新機能の搭載や高画素化などが一巡し、買い替え需要を喚起できなかったコンパクトの低迷が響いた。一眼レフは、08年12月から4か月間続いていた金額の前年割れが解消、台数の伸び率も回復した。今後は、一眼レフがどれだけ好調を持続できるかが市場回復のカギになると考えられる。