カナル型が4割、手軽に音質UPできる「イヤホン」「ヘッドホン」の売れ筋

特集

2009/03/24 18:30

 携帯オーディオで音楽を聴いたり、携帯電話でワンセグを観たりするのに欠かせないのが「イヤホン」「ヘッドホン」。最近では材質やカラーに工夫をこらしたおしゃれなデザインも増えてきた。「BCNランキング」でイヤホンとヘッドホンの市場の動向と売れ筋を探った。

イヤホンはカナル型が人気、全体のおよそ4割



 一般的に「イヤホン」と呼ばれているアイテムには現在いくつかの種類がある。まず、スポンジやゴムなどのイヤーパッドが付いて、耳の穴に軽く押し込む「カナル型」。09年2月の販売個数のうち47.5%を占め、最も人気のあるイヤホンだ。


上段左から、インナーイヤー型(エレコムのEHP-IE10シリーズ)、カナル型(ボーズのBOSE in-ear headphones)、クリップ型(オーディオテクニカATH-EM700シリーズ)、ネックストラップ型(パナソニックのRP-HNJ150シリーズ)、ネックバンド型(ゴールデンダンスのAUDIO BONE AQUA)、ヘッドバンド型(ソニーのMDR-DS7000)

 次に人気があるのは、個数構成比が20.3%の「インナーイヤー型」でハウジング部を耳の穴に挿入するタイプ。このほか、フックを耳にひっかけて使う「クリップ型」や首にケーブルをかけて使用する「ネックストラップ型」、首の後ろにバンドを回して固定する「ネックバンド型」などがある。


 一方、頭に装着して使用するいわゆる「ヘッドホン」は、「BCNランキング」では「ヘッドバンド型」に分類しているが、個数構成比では18%だった。大手家電量販店では、ヘッドホンの売り場をイヤホンと同じくらい、もしくはそれ以上に割いているところもあり、ずらりと並んだ製品を見ているだけでも楽しくなってくる。

1000円台の安価モデルが売れ筋 メーカーは上位2社で約5割を占有



 イヤホンとヘッドホン全体で一番売れている価格帯は1000円台。09年2月の税別の価格帯別販売個数構成比で38.6%だった。次いで1000円未満が28.6%、2000円台が16.8%で、安いモデルに人気が集まっている。なお、3000円以上は16%だった。


 メーカーの動きを見ると、2月の販売個数シェアで1位はオーディオテクニカが24.8%、2位はソニーで22.9%と、この2社で全体のおよそ5割を占めている。3位はビクターとパナソニックが並んでともに12.9%、5位はエレコムで7.4%だった。


 ちなみに、周囲の騒音を抑えて音声を聴きやすくする「ノイズキャンセリング」機能付きのモデルは、2月の販売個数構成比で1.2%だった。

★次ページでは、カナル型イヤホン・ヘッドフォンの09年2月のランキングトップ5を紹介! ___page___

上位3モデルは08年発売――イヤホン カナル型トップ5



 さて、これまでイヤホンとヘッドホン全体の動きを見てきたが、個別の製品の売れ筋はどうだろうか。タイプ別に、カラーバリエーションを合算した09年2月のシリーズ別販売個数シェアトップ5をそれぞれ見てみよう。まずは「イヤホン」で最も人気のあるカナル型から。

ヘッドホン・イヤホン
カナル型 シリーズ別販売個数シェア トップ5
順位 メーカー シリーズ 発売月 販売台数
シェア(%)
1 パナソニック RP-HJE150 2008/10 11.1
2 オーディオテクニカ ATH-CK300M 2008/06 6.4
3 ソニー MDR-EX35LP 2008/09 5.7
4 エレコム EHP-AIN60 2007/08 4.6
5 オーディオテクニカ ATH-CK52 2007/06 3.8

※カラーによって発売日が異なる場合、代表モデルの発売日
「BCNランキング」09年2月 月次 <最大パネル>


 カナル型の1位は、08年10月発売のパナソニックの「RP-HJE150」でシェア11.1%。ケーブルを絡みにくくするスライダー付き。カラーはレッド、ピンク、イエロー、ブルーなど9色。

パナソニックの「RP-HJE150」(主なカラー)

 2位はオーディオテクニカが08年6月に発売した「ATH-CK300M」で6.4%。左右のケーブルの長さが同じY型ケーブルを採用する。カラーはレッド、イエロー、ガンメタリックなど6色。

オーディオテクニカの「ATH-CK300M」

 3位はソニーで、08年9月発売の「MDR-EX35LP」が5.7%だった。イヤーパッドは硬さの異なる2種類の素材を使用し、耳にフィットしやすくした。端子部はL型プラグを採用。カラーはゴールド、ブルー、レッド、ピンクなど6色。

ソニーの「MDR-EX35LP」

 ちなみに、4位はエレコムで粒状のチョコレートをイメージした「EHP-AIN60」、5位は本体が耳から外れにくいようイヤーパッドを工夫した、オーディオテクニカの「ATH-CK52」がランクインした。上位3モデルは発売がいずれも08年中で、比較的新しい製品が人気を集めた。

軽量や折りたたみ式などさまざま――ヘッドホントップ5



 最後に、一般的な「ヘッドホン」に該当するヘッドバンド型の売れ筋もチェックしよう。1位はオーディオテクニカが08年5月に発売した「ATH-P100L」でシェア4.5%。シンプルなデザインで、本体の重さが約60gと軽量なのが特徴。

ヘッドホン・イヤホン
ヘッドバンド型 シリーズ別販売個数シェア トップ5
順位 メーカー シリーズ 発売月 販売台数
シェア(%)
1 オーディオテクニカ ATH-P100L 2008/05 4.5
2 ソニー MDR-XD100 2004/10 4.1
3 オーディオテクニカ ATH-SJ3 2006/11 3.5
4 オーディオテクニカ ATH-SJ1 2008/03 3.4
5 ビクター HP-RX300 2006/08 3.4

「BCNランキング」09年2月 月次 <最大パネル>


 2位はソニーの「MDR-XD100」で4.1%だった。発売は04年10月。耳の角度に合わせてハウジング部を適切な位置に配置した。3位はオーディオテクニカで06年11月発売の「ATH-SJ3」が3.5%。本体を折りたためるので持ち運びしやすい。カラーはブラックとホワイトから選べる。

(左上から時計回り)オーディオテクニカの「ATH-P100L」、
ソニーの「MDR-XD100」、オーディオテクニカの「ATH-SJ3」

 なお、4位はオーディオテクニカで折りたたみ式の「ATH-SJ1」、5位にはビクターでハウジング部の角度が調節できる「HP-RX300」が入った。ヘッドバンド型は08年発売の1、4位以外は旧モデルが上位にランクイン。少々前のモデルでも売れ行きは好調のようだ。

 少し高級なイヤホンやヘッドホンを選んで手持ちのモバイル端末やAV機器と接続すれば、音質は驚くほどよくなる。この春、オーディオ生活を満喫するために、ワンランク上のイヤホンやヘッドホンに買い換えてはどうだろうか。(BCN・井上真希子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。

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