NTTぷらら、「ひかりTV」の契約数が50万を突破、来年度は110万契約に上方修正

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2009/03/23 18:09

 NTTぷららは3月23日、同社が運営する映像配信サービス「ひかりTV」の契約数が3月11日に50万を突破したと発表した。契約数は、昨年10月以降右肩上がりに拡大、08年度末には「52万契約に達する」見込み。09年度は、79万契約と計画していたが、110万契約に上方修正した。

 「ひかりTV」は、NTTコミュニケーションズグループ各社がそれぞれ運営していた「4th MEDIA」「オンデマンドTV」「OCNシアター」を統合し、昨年3月31日に提供を開始した映像配信サービス。NTT東日本NTT西日本の光回線を通じて、映画タイトルなどを好きなときに観られる「ビデオ・オン・デマンド(VOD)」や、スポーツ・音楽・アニメなど各種専門チャンネルが観られる多チャンネル放送などがある。


板東浩二社長

 契約数は、昨年9月まで24-27万にとどまっていたが、10月以降需要が拡大、12月に約39万となり、3月11日の時点で50万を突破した。


 現在「ひかりTV」の契約数のうち7割がVODを使っているなど、「固定料金を支払うと約5000本のコンテンツが見たい放題になるプランが契約数拡大に寄与した」(板東社長)という。そのほか、「休日に自宅で過ごす人」を中心に、自宅でテレビを楽しみたいという人々の需要が後押しした可能性もあるという。


「ひかりTV」のキャラクター「ひかりカエサル」

 同社は、「今までにないビデオオンデマンド市場開拓」を掲げ、さらにVODサービスと多チャンネル放送の強化を図っていく考え。今後は、09年7-9月にBSデジタル放送のサービス開始を目指しているほか、09年度中に、裏番組録画や録画しながら録画を開始した場面にさかのぼって再生する「追っかけ再生」ができる高機能なHDD内蔵のセットトップボックス(STB)を導入する。そのほか、携帯電話からの録画予約、通販チャンネルと連動したショッピング機能の導入を進めている。


 そのほか、STBを内蔵したテレビの製品化をテレビメーカーに働きかけるほか、パソコンへの搭載も目指す。パソコンについては、NEC東芝が提供を予定しているが、機種や発売時期は明らかにしていない。


STBを内蔵したパソコン(NEC製)。機種名、発売日などは未定