薄型テレビの普及とレコーダー本体の低価格化が重なり、09年は本格的な普及期に入るとみられるブルーレイディスク（BD）レコーダー。店舗によっては、エントリーモデルが5万円台で販売されるなど、値ごろ感が増している。そこで今回は、「月イチ・ランキング」第2弾として、09年1月のBDレコーダーのランキングを紹介しよう。

「BCNランキング」 09年1月月次 ＜最大パネル＞ 

DVDレコーダーを含む、最新のレコーダー売れ筋ランキング（週間・月間）

　販売台数トップの座に輝いたのは、シャープの「BD-HD22」だった。HDD容量は250GBで、シングルチューナーモデルながら、液晶テレビ「AQUOS」との連携でデジタル放送の2番組同時録画が可能。08年10月発売で、市場推定価格（以下、価格と表記）は7万7500円。シャープからは、このほか5位に「BD-HDW22」、7位に「BD-HDW25」がランクインした。ともに、08年7月発売のダブルチューナーモデルだ。

　2位は、パナソニックの「DMR-BR500」が獲得。3位には、その上位モデルに当たる「DMR-BW730」、5位には「DMR-BW830」が入った。「DMR-BR500」は、1位と同じくHDD容量250GBのシングルチューナーモデル。発売から日が経ったことに加え、1月上旬に後継モデルの発売が発表されたため、大きく値を下げた。価格は4万7400円と5万円を切っている。

　パナソニック、シャープと並び、3強の一角をなすソニーからは、4位の「BDZ-T55」を筆頭に、8位「BDZ-T75」、9位「BDZ-L95」、10位「BDZ-X95」の計4機種がトップ10に入った。「BDZ-T55」は、やはりシングルチューナーで、HDD容量は他社製品よりもやや多い320GB。価格は7万9400円。

　1月のランキングをみると、各メーカーのラインアップの中でもっとも安い、シングルチューナーモデルに人気が集まっているようだ。2月に機能を強化した新製品を発売し、モデルチェンジを行ったパナソニックに続き、シャープやソニーからもそろそろ新モデルが登場するだろう。待った分だけ、機能向上や価格下落の恩恵が受けられるだけに、今年も買い時には悩みそうだ。（BCN・津江昭宏）


＊「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。

＊記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。