ソニーの「プレミアム」ミニノートPC、「VAIO type P VGN-P70H」が1月16日に発売になった。「VAIO type P」は細長い独特な形状を採用し、OSにWindows Vistaを搭載するなど、これまでのミニノートPCとは一線を画す「プレミアム」なモデル。TVCMなどの影響もあり、発売前から注目が集まっていた。そこで、「BCNランキング」で「VAIO type P」の立ち上がりの様子を追った。

 

「VAIO type P」の特設コーナー(ビックカメラ有楽町店)


「Aspire one」を抑え「VAIO type P」が1位に



 「VAIO type P」は、長形3号封筒とほぼ同じ、幅245×奥行き120mmの横長デザインが特徴のモバイルノートPC。2つのウインドウを並べて表示できる8型ウルトラワイド液晶を搭載する。ジーパンのポケットに、「VAIO type P」を入れて歩くTVCMを見かけた人も多いだろう。ビックカメラ有楽町店では発売の1週間ほど前から模型を展示し、デザインやキータッチを確認できるようにしており、予約も好調だったという。なお、本体カラーはクリスタルホワイト、ガーネットレッド、ペリドットグリーンの3色。

 それでは早速、ランキングを見ていこう。集計期間は1月16日-18日の3日間、今回は、液晶ディスプレイが10.2型以下のモデルを「ミニノートPC」と定義し、カラーバリエーションは合算して集計した。


 1位は、やはりソニーの「VAIO type P VGN-P70H」が獲得。販売台数シェアは16.7%だった。カラー別では、クリスタルホワイトガーネットレッドペリドットグリーンの順に販売台数が多かった。また、日次の動きを見ていくと、発売日当日の16日が27.8%ともっともシェアが高く、翌17日は15.6%へダウン。18日には11.0%に下がった。平日にも関わらず、発売日にいち早く手に入れようとする人が非常に多かったようだ。

VAIO type P VGN-P70H

 ランキングの2、3位には日本エイサーの「Aspire one」が入った。2位はOffice非搭載の「AOA150-B_1」、3位はOffice搭載モデル「AOA150-B_dom」で、シェアは12.5%と10.1%だった。

高めの価格設定が受け入れられるか? 今後の動きに注目



 前述のビックカメラ有楽町店では、PC売り場である5階の下りエスカレーター付近に「VAIO type P」専用ブースを設置したほか、他社のミニノートPCと比較ができるように並列展示を行ったところ、発売直後の3日間はエスカレーター近くまで人で埋まり、レジに行列ができるほどだったそうだ。そのため、週明けにはわずかな在庫しか残らなかったという。

 渡部賢三主任は、好調の理由を「デザインと、キーボードの使い勝手の良さを評価していただいた」と分析。同店では、イー・モバイルのデータカード「D02HW」を同時に購入し、同社のスーパーライトデータプラン「にねんMAX」に新規加入した場合、「VAIO type P」が5万4980円になるキャンペーンも実施している。

 ソニーは1997年にB5サイズのモバイルノートPC「SONY VAIO NOTE 505」を発売するなど、もともとモバイルノートPC分野には強いメーカー。そのソニーが満を持して投入したのがこの「VAIO type P」だ。5-6万円台が一般的な他社製品に対し、スペックやデザイン面でプレミアム感を出すことで、10万円弱の価格を設定。「安さ」が最大のウリのミニノートPC市場にあって、高価格帯に分類される「VAIO type P」がどれほど支持されるのか。ミニノートPCの進化の方向性を占う試金石としても、今後の動向に注目したい。(BCN・山下彰子)



*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。
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