08年の年末商戦で薄型テレビ(液晶・プラズマ)の価格が大きく値下がりしたことがわかった。「BCNランキング」で集計したところ、12月の薄型テレビの平均単価(税抜き、以下同)は11万4000円。前年同月比で15.8減%、前月比でも5.5%減と大きく下落した。

 発売後6か月以上経過している、いわゆる「型落ち」モデルが12月、販売台数構成比で75%に達したほか、秋冬の新製品も前年比で22.1%下落したことが主な要因。薄型テレビのサイズ別平均単価は32V型が9万5000円と10万円を大きく下回ったほか、37V型が14万円、42V型が17万6000円、46V型で23万1000円など、それぞれのサイズで価格下落が続いている。


 薄型テレビの価格は例年、春の新製品効果で5-6月に最も高くなり、10月に向け徐々に下落していく。次に年末商戦向けの新製品効果が現れる11-12月は若干上昇するか横ばい。年が明けて3月に旧モデルの価格が値下げをけん引し、最安値になるというパターンを繰り返している。ところが08年は、例年になく12月に大きく値段が下がった。

 08年12月の薄型テレビ全体の販売動向は、前年の12月に比べ販売台数で15.6%増と上回ったものの金額では6.7%減。過去3年で最大の下げ幅を記録した。経済産業省の「機械統計速報」では、液晶テレビの在庫が11月に前年同月比で65.3%増と大きく積みあがっており、製品が市場でダブついている。こうした状況が急速な単価の下落を招き、販売金額の前年割れにつながっているものと見られる。(BCN・道越一郎)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。