アップル、「MacBook」が好調、PCシェアで6位浮上

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2008/11/04 10:13

 アップルが10月15日に発売した新ノートブックPC「MacBook」「同 Pro」が好調なスタートを切った。発売日を含む10月13-19日の週次データで、アップルのベンダー別シェア順位は、台数で前週の11位から6位に、金額で9位から5位に急浮上。シェアは台数で前週比6.1ポイント増の7.9%、金額で同9.2ポイント増の12%を獲得した。

 アップルのPC販売はグローバルでも好調で、同社が10月22日に発表した2008年度第4四半期の業績によると、PCの販売台数は前年同期比21%増で過去最高という。アップル日本法人広報では、「新モデルや機能だけでなく、昨年に発売した新OSと『iPod』や『iPhone』のヒットで、消費者にアップルのよさを感じてもらえたことが販売台数に寄与している」と説明している。

 新モデルの強化点は主に四項目だ。(1)新製造手法採用による耐久性向上とデザイン強化、(2)LEDバックライトディスプレイの採用、(3)マルチトラックパッドの強化、(4)「NVIDIA」グラフィックプロセッサ搭載による動画像処理能力向上――である。とくに、新製造方式では、部品点数を50-60%削減したことで故障率を下げた。

 「Macを専用で扱う特別スペースやAppleショップが販売店のなかでかなり増えている。最も販売台数が多いA4サイズでWindowsPCはあまり目玉機能が目立たない印象をもっている。新たな商材を提供できたことで、販売店からも高い評価を受けている」と、アップル広報は説明している。

MacBook

週刊BCN 2008年11月3日付 Vol.1258より転載