高画素化進むデジカメ、コンパクトでは1000-1200万画素モデルがほぼ6割に

特集

2008/10/16 17:20

 デジタルカメラの高画素化に拍車がかかっている。9月の「BCNランキング」では、コンパクトデジタルカメラで最も売れたのが1000-1200万画素のモデル。台数構成比で58.7%を占めた。デジタル一眼レフカメラでも、1200万画素以上のモデルが最も人気が高く49.0%を記録している。

 2月の時点では、コンパクトの売れ筋は800-1000万画素モデルだった。販売台数構成比も50.4%と約半数。一方、1000-1200万画素モデルは、まだ11.5%という状況だった。しかし3月、このクラスが28.6%と一気にジャンプアップ。以降、1000-1200万画素モデルは増え続け、6割が目前に迫っている状況だ。カラーバリエーションを合算したシリーズ別販売台数ランキングでも、9月の上位10モデル中8モデルこのクラスだった。今後も、こうした高画素モデルへのシフトは続くだろう。


 デジタル一眼は、07年10月時点では1000-1200万画素が85.5%と圧倒的多数を占めていた。しかし、1年が経過した08年9月には46.8%と半減。代わって勢力を伸ばしているのが1200万画素以上のモデルで、9月には49.0%と、ついに逆転した。コンパクトと同じく3月を境に大きく伸びている。レンズキットとボディのみのモデルを合算したシリーズ別販売台数ランキングでは、9月の上位10モデル中、キヤノン、ソニー、ニコンのそれぞれ1モデルがランクインしている。


 高画素化の意味合いはコンパクトと一眼で多少異なっている。コンパクトの場合、ほとんどのモデルで小さな撮像素子を使っており、これ以上高画素化を進めても、ノイズが増えるなどして必ずしも画質の向上には結びつかないといわれている。そのため、高画素化の動きは1000-1200万画素のあたりでいったんスローダウンしそうだ。

 一方、一眼では、もともとコンパクトより大きい撮像素子を使っているため構造的に余裕がある上、「フルサイズ」と呼ばれる、より大きな撮像素子を備えるカメラが増えており、こちらのほうはまだまだ高画素化の余地がある。しばらくは高画素化の追求が続くだろう。(BCN・森英二)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。